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「理学療法士はやめとけ」と言われる5つの理由|10年働いた僕が、おすすめしない人と目指してよい人を解説

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結論:僕は、「国家資格で安定していそうだから」という理由だけなら、理学療法士はあまりおすすめしません。本当にこの仕事に憧れているなら、目指すのは全然ありです。

僕は理学療法士として10年間働きました。専門性が身についたこと、患者さんに感謝されたことなど、良かったこともたくさんあります。それでも、「これはさすがにおかしいのでは」と感じたことも、同じくらいありました。この記事では、特に強く感じた5つの理由を書きます。職場によって事情は違うので、あくまで僕の経験の1つとして読んでください。

目次

理由1:体力的にきつく、年齢を重ねるほど不利になる

「やめとけ」と最初に思ったのは、3年目ごろでした。きっかけは、ノルマのきつさと、体力仕事であることへの将来の不安です。僕の職場の1日は、次のような流れでした。

  • 8時半から午前は、最大12単位
  • 12時半〜14時は休憩
  • 14時から午後も、最大12単位
  • 定時は18時。ただし、18時からの予約が入っているため、毎日残業

休みは水曜・土曜が半日、日曜・祝日が休みで、連休がありませんでした。1単位ごとに患者さんが次々と変わるので、体だけでなく、頭も気持ちも疲れていきました。「この働き方を50歳、60歳まで続けるのは無理かもしれない」と3年目に感じた不安は、実際に当たっていたと思います。

診療報酬の点数は、若い理学療法士が治療しても、年配の理学療法士が治療しても同じです。同じ点数なら、体力があって回転率を上げられる若手のほうが、職場にとって都合がいい。経験を積んでも、評価につながりにくい構造だと感じています。1日の流れは18単位ノルマのある理学療法士の1日、単位制の矛盾は患者を治すと収入が減る?単位制のジレンマに書いています。

理由2:経験を積んでも、給料や役職が上がりにくい

10年働いて、給料や待遇が大きく良くなった実感は、ほとんどありませんでした。基本給の伸びは緩やかで、診療報酬制度に収入の上限があるという、業界全体の構造的な問題だと感じています。

役職も同じです。経験年数を重ねても、役職に就けるのは一部の人だけです。上の人が辞めない限りポストは空かないので、多くの人が平社員のまま、同じ生産性を求められ続けます。給料の中身は理学療法士の年収と、10年働いた僕の給料明細、上がらない理由は給料が上がらない3つの理由で説明しています。

良くなった点もあります。有給休暇が、徐々に使えるようになったことです。3年目ごろまでは、冠婚葬祭のとき以外は、上司に止められていました。8年目ごろから、旅行などにも使えるようになりました。本来、有給は権利なので、使えるのが当たり前なのですが。

理由3:職場の方針が、コロコロ変わる

10年目に「このまま続けるのは無理だ」と強く感じたのは、ノルマや残業の条件が、頻繁に変わることでした。個人経営のクリニックだったので、院長が「こうする」と言えば、翌日から条件が変わりました。

僕の職場には、18単位のノルマがありました。毎日、何単位取ったかを上司が確認し、院長に報告する仕組みです。ノルマを達成できなければ、残業代が出なかったり、ボーナスに影響したりしました。詳しくは方針がころころ変わる職場に書いています。

理由4:勉強しても、収益につながりにくい

資格を取っても、それが収益に反映されにくい点も、おかしいと感じました。看護師には、認定看護師などの専門性を持つ人の配置が、診療報酬の施設基準や加算の要件に関係するケースがあります。理学療法士は、認定理学療法士を取っても、それ自体が直接、診療報酬の算定に結びつく仕組みではありません。専門性を高めても、収益や待遇に反映されにくいのです。認定理学療法士の考え方は認定理学療法士は取る意味ある?にまとめています。

理由5:業界の飽和と、将来の需給

これから理学療法士を目指す人に、「やめとけ」と思う最大の理由が、これです。国家試験の合格者は、毎年1万人ほど増えています。一方で、高齢者人口は、国の推計で2040年ごろにピークを迎え、そのあとは減っていくとされています。患者さんが減り、理学療法士は増える。需要と供給のバランスが崩れていくのは、そう遠い未来ではないと、僕は思っています。

最新の人数や推計は、日本理学療法士協会や厚生労働省などの公式情報で確認してください。合格者数は国家試験の合格率と合格者数、将来の見通しは理学療法士の将来性、求人の状況は有効求人倍率で整理しています。

それでも「理学療法士になってよかった」と思うこと

  • 専門性が身についたこと
  • 国家資格なので、いつでも復職でき、いつでも辞められること
  • 患者さんを治したときの満足感

国家資格は、どの都道府県でも、すぐに仕事ができる強みがあります。こうした自由度を持つ職種は、なかなかありません。

こんな人には、理学療法士をおすすめしない

  • 高収入を目指したい人
  • 自分の専門性を、給料に反映させたい人
  • 患者さんのためだけを考えて、仕事をしたい人
  • ワークライフバランスを重視する人

回復期などは365日体制のところが多く、整形外科でも連休が取りにくい職場が多いのが実情です。土日固定でしっかり休める職場は、かなり少ないと感じています。

18〜22歳で、理学療法士を目指している人へ

18〜22歳くらいの人に相談されたら、僕はこう答えます。本当に理学療法士という仕事に憧れて、やりたいと思っているなら、目指すのは全然ありです。でも、「国家資格で安定していそうだから」という理由だけなら、あまりおすすめしません。需要が減る可能性があり、将来性が不透明で、給料も上がりにくく、体力仕事でもあるからです。

今の理学療法士に向けた話は、理学療法士ってオワコン?将来性が無いと言われている理由も読んでください。

今の職場がつらいなら、辞める前にできること

「やめとけ」と感じるのは、理学療法士という仕事なのか、今の職場なのかで、対応が変わります。職場の条件が合わないだけなら、環境を変えると解決することがあります。僕が辞めた理由は理学療法士を辞めた理由に書いています。転職サイトはおすすめ5社の比較が参考になります。

求人を探すときは、条件の確認を忘れずに

転職先によって、給料、残業、休日、学べる内容は大きく変わります。

応募前に条件を確認しておくと、入職後のミスマッチを減らせます。

私も転職活動のときにエージェントを使いました。給料が事前の相談より安く、希望していた訪問リハビリもすぐには担当できない条件だった求人は、エージェントを通して辞退を伝えてもらいました。

転職エージェントは、理学療法士・作業療法士向けのサービスを選ぶと、職種に合った求人を探しやすくなります。

サービスの内容や求人は変わることがあるため、申し込む前に公式サイトで最新の情報を確認してください。

まとめ

  • 国家資格だから安定、という理由だけなら、あまりおすすめしない
  • 理由は、体力的なきつさ、給料・役職の伸びにくさ、方針の不安定さ、勉強が収益に結びつきにくいこと、業界の飽和
  • 本当にやりたい人が目指すのは、全然あり
  • つらいのが職場なら、環境を変える選択肢がある

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この記事を書いた人

11年目の理学療法士(PT)です。
当サイト「リハジョブ」では、「理学療法士が60歳まで不安なく働ける」ことをテーマに理学療法士の悩み・転職情報を中心に発信しています。
私は10人以上のSV(スーパーバイザー)、30人以上の実習生を指導。FP2級を取得し、社会人として必要な税金・金融・ライフプランの知識を網羅。
現役理学療法士で将来に不安を感じている方も多いと思います。少しでもその不安・悩みを解決していただけるよう、全力でサイト運営していきます。

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