結論:僕が理学療法士の仕事を辞めたのは、18単位のプレッシャー、職場の組織構造、体力的な限界の3つが重なったからです。
仕事そのものが嫌いになったわけではありません。患者さんへのリハビリは、間違いなく好きでした。それでも辞めるという選択をしました。
僕は整形外科クリニックで、約10年働いていました。この記事では、辞めた理由を3つに分けて書きます。職場によって事情は違うので、あくまで僕の経験の1つとして読んでください。
理由1:18単位のプレッシャー
働いていた職場は、18単位に満たないと残業代が出ませんでした。ボーナスの査定にも影響しました。常に単位数を気にしながら働く日々で、気持ちがじわじわとすり減っていきました。
1日の流れは18単位ノルマのある理学療法士の1日に書いています。
理由2:職場の組織構造への不満
個人経営のクリニックだったので、院長の考え方がそのまま職場の方針になりました。院長の意見は状況によってすぐ変わり、直属の上司も、院長の意向には逆らえない立場でした。
給料や残業など、福利厚生の面を何度も変更されました。変更の多くは悪い方向で、そのたびにがっかりして、疲れました。方針の変更は方針がころころ変わる職場に、診療の点数への違和感は診療報酬で感じた違和感に書いています。経営方針が営利的すぎると感じたことも、辞める気持ちを固める要因でした。
もう1つ、地味にこたえたのが、看護師さんとの待遇の差です。
- 理学療法士は、自分の担当が終わっても、患者さん全員のリハビリが終わるまで残業代なしで待機していた
- 看護師さんは、自分の業務が終われば先に帰れた
- 駐車場は、看護師さんは近い場所で、理学療法士は徒歩5分以上かかる場所だった
- 忘年会などの幹事は、いつも理学療法士が担当していた
一つひとつは小さなことでも、積み重なると「同じ職場なのに扱いが違う」という感覚が溜まっていきます。幹事の問題は職場の幹事・雑務が理学療法士に集中する問題にまとめています。
理由3:体力的な限界
1日18単位、多い日は20単位前後をこなしていました。1単位は20分で、休む間もなく次々と進めていきます。腰や肩というより、頭や目の疲れ、全身の疲労が強く、仕事のあとに自分の体をケアする余力も残りませんでした。
そのとき、「この働き方を60歳まで続けられるだろうか」と考えました。理学療法士は体を使う仕事で、年齢を重ねても今と同じペースで働けるとは限りません。
僕がいたようなクリニックには、年齢の高い理学療法士がほとんどいませんでした。その現実を見るたびに、自分の将来への不安が具体的になっていきました。
それでも、この仕事は好きだった
好きという気持ちと、限界という気持ちは、同時にありました。患者さんやご家族からの感謝の言葉は、今でも大切な記憶です。理由を3つ書きましたが、仕事そのものを否定しているわけではありません。理学療法士のやりがいも、あわせて読んでください。
辞めたあとのこと
辞めたあとは、ストレスがなくなりました。一方で、辞めたことに後悔がないとは言えません。辞めたあとの生活は、良い面もつらい面も退職したあとの生活にまとめています。
辞める前の準備は、辞める前にやっておいてよかった3つのことと、退職前の貯金は半年分で足りるかが参考になります。
まとめ
- 辞めた理由は、18単位のプレッシャー、職場の組織構造、体力的な限界の3つ
- 仕事そのものは好きで、辞めたことに後悔がないとは言えない
- 職場によって事情は違うので、辞める前に条件を確認して準備する
