中腰で抱っこ紐を着けようとして、腰や脇腹を痛めたことがあります。小さな子どもを育てていると、抱っこ紐の着け外しは1日に何度もあります。理学療法士として、痛めにくい動き方と、痛めたときの対処を一般的な知識でまとめます。
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※本記事は理学療法士による一般的な情報提供です。診断や治療に代わるものではありません。痛みが強い、腫れや変形がある、しびれがある、続く場合は、整形外科などの医療機関を受診してください。
なぜ抱っこ紐の着け外しで痛めやすいのか
- 前かがみ・中腰の姿勢で、腰に負担がかかる
- 子どもを持ち上げながら、体をひねる動作が入る
- 急いでいる、片手で子どもを支えているなど、不安定な姿勢になりやすい
- 睡眠不足や疲労で、普段より筋肉が緊張している
腰だけでなく、体をひねる動きでは脇腹の筋肉に負担がかかることもあります。ただ、痛みの場所だけでは原因は特定できないため、強い痛みが続く場合は受診が必要です。
中腰を避ける抱っこ紐の着け方
- 立ったまま前かがみで着けず、足を前後に開いて、膝を曲げて姿勢を低くする
- ソファやベッドなど、少し高さのある場所に座って着ける
- 子どもを持ち上げる前に、体の近くに引き寄せる(腕を伸ばして持ち上げない)
- 荷物や床の物を取るときは、腰ではなく膝を曲げて拾う
- バックルや調整は、できるだけ体の前で行い、ひねりすぎない
慣れないうちは、できれば他の大人に手伝ってもらうのも一つの方法です。
痛めてしまったときの対処
痛みが出た直後は、無理に動かさず、痛みの出にくい姿勢で休みます。痛みが強い間は、冷やすことで楽になる場合もあります。その後は、痛みの範囲で少しずつ動かしていくのが一般的です。ただし、次のような場合は、早めに整形外科などを受診してください。
- 足のしびれや力が入りにくい感じがある
- 排尿・排便の異常がある
- 発熱を伴う
- 咳や深呼吸で強く痛む(脇腹の痛みで、肋骨まわりの痛みなどが考えられる場合)
- 安静にしていても強く痛む、数日たっても改善しない
腰や脇腹を痛めにくくする日常の工夫
- 子どもを持ち上げる前に、深呼吸して体幹に軽く力を入れる
- 抱っこ中は、腰を反らせすぎない
- 同じ姿勢を続けず、こまめに休む
- 抱っこ紐は、体に合わせて調整する(ゆるいと腰への負担が増える)
- お腹や背中のストレッチを無理のない範囲で行う
腰を支えるグッズを使うか迷ったら
腰痛ベルトやサポーターは、痛みが出ているときの補助として使う人もいます。ただし、頼りすぎると体幹の筋肉を使う機会が減るとも言われるため、長時間つけ続ける必要はありません。つらいときの補助として考えてください。
まとめ
- 抱っこ紐の着け外しは、中腰・ひねりで腰や脇腹を痛めやすい
- 足を開いて膝を曲げる、座って着けるなど、中腰を避ける
- しびれ、排尿・排便の異常、発熱、強い痛みが続くときは受診
- 腰痛ベルトは、つらいときの補助として使う
