※本記事は一般的な情報をまとめたものです。診断や治療の代わりにはなりません。強い痛み、しびれ、力が入らない感じがあるときは、医療機関を受診してください。
タオルをしぼると肘が痛い、スマホを持つと手首が痛む、指が曲げ伸ばしで引っかかる。
肘・手首・指の痛みは、家事や仕事、スポーツなど、毎日の手の使い方と関係していることが多いと言われています。
この記事では、整形外科クリニックで10年働いた理学療法士の僕が、肘・手首・指によくある7つの症状を、痛む場所ごとに整理しました。
まず確認|すぐに受診したほうがいいサイン
- ケガのあとに大きく腫れた、変形している
- 指や手首が動かせない、力が入らない
- しびれや感覚の鈍さが続く、指先がうまく使えない
- 突き指のあと、指の第一関節が伸ばせない(マレット指の可能性)
- 赤み・熱感が強い
痛む場所から探す|早見表
| 痛む場所・場面 | 考えられる状態 | 見出し |
|---|---|---|
| 肘の外側(物を持つ・しぼる) | テニス肘 | 肘の痛み |
| 肘の内側 | ゴルフ肘 | 肘の痛み |
| 親指のつけ根・手首の親指側 | 腱鞘炎(ドケルバン病) | 手首の痛み |
| 手首の小指側 | TFCC損傷 | 手首の痛み |
| 手のしびれ(親指〜薬指、夜中・明け方) | 手根管症候群 | しびれ |
| 指が曲げ伸ばしで引っかかる | ばね指 | 指の痛み |
| ボールが当たったあとの指 | 突き指 | 指の痛み |
肘が痛むとき
テニス肘(肘の外側が痛い)
手首を反らす筋肉の付け根に負担がかかり、肘の外側が痛む状態とされています。テニスだけでなく、家事やパソコン作業でも起こると言われています。
タオルをしぼる、物をつかんで持ち上げる、ドアノブを回すなどで痛みやすいのが特徴です。
手のひらを上に向けて物を持つ、重い物は両手で持つ、作業の合間に休みを入れる、などの工夫から始めます。
ゴルフ肘(肘の内側が痛い)
手首を曲げる筋肉の付け根に負担がかかり、肘の内側が痛む状態とされています。ゴルフのほか、重い物を持つ仕事などでも見られます。
テニス肘と同じく、手首や指の使いすぎを減らすことが基本です。
手首が痛むとき
腱鞘炎(親指のつけ根・手首の親指側)
親指を動かす腱と、それを包む腱鞘がこすれて炎症が起こり、手首の親指側が痛む状態です。ドケルバン病と呼ばれます。
スマホの操作、赤ちゃんの抱っこ、家事などで親指を使う時間が長い方に多いと言われています。
親指の使いすぎを減らす、スマホは両手で持つ、抱っこは手首だけに頼らない、などが日常の工夫です。
TFCC損傷(手首の小指側)
手首の小指側にある、クッションの役割をする組織(TFCC)が傷ついた状態とされています。
ドアノブを回す、手をついて立ち上がる、フライパンを持つなど、手首をひねる・体重をかける動作で痛みやすいと言われています。
痛む動きを減らし、続くときは整形外科で相談してください。
手や指がしびれる・引っかかるとき
手根管症候群(手のしびれ)
手首の手のひら側で、正中神経が圧迫されて、親指から薬指の一部にしびれや痛みが出る状態とされています。
夜中や明け方にしびれが強くなる、手を振ると楽になる、といった特徴が知られています。
親指のつけ根のふくらみがやせてきた、細かい作業がしにくくなったときは、早めに受診してください。
ばね指(指の曲げ伸ばしで引っかかる)
指を曲げる腱と腱鞘の間で炎症が起こり、指の曲げ伸ばしで引っかかる、カクンとはねる状態です。
朝に症状が強い、指のつけ根の手のひら側を押すと痛む、などの特徴があります。手をよく使う方や、更年期・妊娠出産期の女性に多いと言われています。
突き指
ボールが指先に当たるなどして、指の関節を痛めた状態を、一般に突き指と呼びます。
「引っぱれば治る」は誤りとされていて、骨折や腱の損傷が隠れていることもあります。
冷やして安静にし、腫れが強い、指が伸ばせない・変形しているときは、受診してレントゲンなどで確認してもらってください。
肘・手首・指のために、毎日できること
| ポイント | 具体的には |
|---|---|
| 使いすぎを減らす | 作業の合間に休む、両手で持つ |
| 持ち方を工夫する | 手のひらを上に向けて持つ、重い物は体に近づける |
| スマホの持ち方 | 両手で持つ、片手で長時間操作しない |
| 痛む動作を記録する | どの動きで痛むかを受診時に伝える |
| しびれ・動かしにくさは相談 | 早めに整形外科へ |
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参考にした情報
まとめ
肘・手首・指の痛みは、どこが痛むか、どんな動作で痛むかを整理すると、原因の見当をつけやすくなります。
使いすぎを減らし、持ち方や作業の仕方を工夫するのが基本です。
しびれが続く、指が伸ばせない、大きく腫れるときは、迷わず受診してください。
