※本記事は一般的な情報をまとめたものです。診断や治療の代わりにはなりません。強い痛み、しびれ、力が入らない感じがあるときは、医療機関を受診してください。
階段で膝が痛む、膝が引っかかる、走ると膝の外側が痛い。
膝の痛みは、痛む場所や、どんな動きで痛むかによって考えられる原因が変わります。
この記事では、整形外科クリニックで10年働いた理学療法士の僕が、膝によくある6つの症状を、場所と動作ごとに整理しました。
まず確認|すぐに受診したほうがいいサイン
- ケガのあとに膝が大きく腫れた、体重をかけられない
- 膝が「ロック」したように曲げ伸ばしできない
- 膝がガクッと崩れる感じがくり返す
- 赤み・熱感が強い、発熱を伴う
- ふくらはぎまで腫れて痛い
痛む場所・動作から探す|早見表
| 痛む場所・動作 | 考えられる状態 | 見出し |
|---|---|---|
| 膝の内側、立ち上がりや歩き始め | 変形性膝関節症 | 変形性膝関節症 |
| ひねったあとの痛み、引っかかり | 半月板損傷 | 半月板損傷 |
| 階段の昇りと降りで違う痛み | 膝まわりの筋力・関節の状態など | 階段で痛む |
| 膝の裏が張る・ふくらむ | 膝の裏の痛み(ベーカー嚢腫など) | 膝の裏 |
| お皿の下(ジャンプ・着地) | ジャンパー膝 | スポーツで痛む |
| 膝の外側(ランニング) | ランナー膝(腸脛靭帯炎) | スポーツで痛む |
年齢とともに痛むとき
変形性膝関節症
膝の軟骨がすり減り、炎症や変形が起こって痛む状態とされています。中高年の女性に多いと言われています。
立ち上がりや歩き始めに痛む、正座がしにくい、階段の昇り降りがつらい、といった特徴があります。
太ももの前の筋肉を保つ運動、体重管理、膝に負担の少ない靴選びなどが、日常でできる工夫として挙げられています。
膝に水がたまって腫れる、痛みで歩く距離が短くなってきたときは、整形外科で相談してください。
階段で膝が痛むとき
階段の昇りで痛むか、降りで痛むかでも、負担のかかり方は変わると言われています。
降りは、太ももの前の筋肉でブレーキをかけながら体重を受け止めるため、膝への負担が大きくなりやすいとされています。
- 手すりを使い、一段ずつゆっくり
- 昇りは痛くない脚から、降りは痛い脚から
- 太ももの前の筋肉を保つ運動を、痛みのない範囲で続ける
ケガのあとや、引っかかる感じがあるとき
半月板損傷
膝の中でクッションの役割をする半月板が、ひねる動きなどで傷ついた状態とされています。加齢で傷みやすくなることもあると言われています。
膝の曲げ伸ばしで引っかかる、急に動かせなくなる(ロッキング)、膝が腫れる、などの症状があります。
膝が動かせなくなる、腫れが強いときは、早めに受診してください。
膝の裏の痛み・張り
膝の裏が張る、ふくらむといった症状は、膝の関節液がたまるベーカー嚢腫や、筋肉の張りなどが関係することがあると言われています。
ふくらはぎまで腫れて痛い、赤みや熱感がある場合は、血管の病気が隠れていることもあるため、早めに受診してください。
スポーツで痛むとき
ジャンパー膝(お皿の下が痛い)
ジャンプや着地をくり返すことで、膝のお皿の下の腱に負担がかかり、痛みが出る状態とされています。バレーボールやバスケットボールなどで見られます。
練習量の調整、太ももの前のストレッチ、着地の仕方の見直しが基本です。
ランナー膝(腸脛靭帯炎・膝の外側が痛い)
太ももの外側を走る腸脛靭帯が、膝の外側でこすれて痛みが出る状態とされています。長距離のランニングで起こりやすいと言われています。
走る距離を減らす、お尻や太ももの外側をほぐす、シューズを見直すなどから始めます。
どちらも、痛みを我慢して練習を続けると長引きやすいため、痛みが続くときは整形外科で相談してください。
膝のために、毎日できること
| ポイント | 具体的には |
|---|---|
| 太ももの筋肉を保つ | 椅子に座って膝を伸ばす運動など、痛みのない範囲で |
| 体重管理 | 膝への負担を減らす |
| 靴を見直す | クッション性があり、安定する靴 |
| 急に運動量を増やさない | 練習・距離は少しずつ増やす |
| 腫れ・引っかかりは相談 | 早めに整形外科へ |
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参考にした情報
まとめ
膝の痛みは、年齢とともに痛むのか、ケガのあとか、スポーツで痛むのか、で整理すると考えやすくなります。
太ももの筋肉を保ち、体重と運動量を調整し、靴を見直すのが基本です。
膝が動かせない、大きく腫れる、ふくらはぎまで腫れるときは、迷わず受診してください。
