※本記事は一般的な情報をまとめたものです。診断や治療の代わりにはなりません。強い痛み、しびれ、力が入らない感じがあるときは、医療機関を受診してください。
腰が痛い、お尻から脚にかけてしびれる、脚のつけ根が痛む。
腰まわりの痛みは原因がいろいろあり、「ただの腰痛なのか、病院に行くべきなのか」迷いやすいですよね。
この記事では、整形外科クリニックで10年働いた理学療法士の僕が、腰・お尻・股関節によくある6つの症状を、痛み方ごとに整理しました。
まず確認|すぐに受診したほうがいいサイン
- 尿や便が出にくい・もれる、お尻のまわりの感覚が鈍い(すぐに受診)
- 脚に力が入らない、つま先やかかとで立てない
- 安静にしていても強く痛む、夜間も痛みが続く
- 発熱を伴う、体重が急に減った
- 転んだ・尻もちをついたあとから強く痛む
多くの腰痛は時間とともに軽くなると言われていますが、上のようなサインがあるときは、早めの受診が大切です。
痛み方から探す|早見表
| 痛み方・場面 | 考えられる状態 | 見出し |
|---|---|---|
| 腰からお尻・脚にしびれ(前かがみで強い) | 腰椎椎間板ヘルニア | ヘルニア |
| 歩くと脚がしびれ、休むと楽になる | 腰部脊柱管狭窄症 | 脊柱管狭窄症 |
| お尻から太もも裏・ふくらはぎの痛み | 坐骨神経痛(症状の名前) | 坐骨神経痛 |
| 脚のつけ根の痛み、靴下がはきにくい | 変形性股関節症 | 股関節の痛み |
| 股関節がポキポキ鳴る・引っかかる | 弾発股(ばね股) | 股関節の痛み |
| 出産後の腰・骨盤まわりの痛み | 産後の腰痛 | 産後の腰痛 |
腰から脚にかけて、しびれがあるとき
腰椎椎間板ヘルニア
背骨のクッションの役割をする椎間板の一部が飛び出し、神経を刺激して、腰やお尻、脚に痛みやしびれが出る状態とされています。
前かがみや、重い物を持つ動作で痛みが強くなりやすいと言われています。比較的若い世代にも見られます。
痛みが強い時期は無理をせず、痛みの出にくい姿勢で過ごします。自然に軽くなることも多いとされていますが、しびれや筋力低下が強いときは受診してください。
腰部脊柱管狭窄症
背骨の中の神経の通り道(脊柱管)が狭くなり、神経が圧迫される状態とされています。中高年以降に多いと言われています。
しばらく歩くと脚がしびれたり痛んだりして歩けなくなり、前かがみで休むとまた歩ける(間欠性跛行)のが特徴として知られています。
自転車や手押し車など、少し前かがみの姿勢は楽なことが多いとされています。歩ける距離が短くなってきたときは、整形外科で相談してください。
坐骨神経痛
坐骨神経痛は病名ではなく、お尻から太ももの裏、ふくらはぎにかけて出る痛みやしびれの「症状」を指す言葉です。
原因として、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などがあると言われています。
長く座り続けない、お尻や太もも裏を痛みのない範囲で伸ばす、などの工夫をしつつ、原因は医療機関で確認してもらうと安心です。
脚のつけ根(股関節)が痛むとき
変形性股関節症
股関節の軟骨がすり減り、脚のつけ根に痛みが出る状態とされています。日本では、生まれつきの股関節の形が関係していることが多いと言われています。
立ち上がりや歩き始めに痛む、靴下がはきにくい、爪が切りにくいなどの特徴があります。
体重管理や、股関節まわりの筋力を保つ運動、杖の活用などが、日常でできる工夫として挙げられています。
弾発股(ばね股)
股関節を動かしたときに、ポキッと音が鳴ったり、引っかかる感じがしたりする状態です。
太ももの外側などの筋肉や腱が、骨の出っぱりを乗り越えるときに起こることが多いと言われています。
痛みがなければ心配ないことも多いとされていますが、痛みを伴う、引っかかって動かしにくいときは受診してください。
出産後の腰・骨盤まわりの痛み
出産後は、骨盤まわりの靭帯がゆるんでいる時期に、抱っこや授乳、おむつ替えなどの前かがみ姿勢が続くため、腰や骨盤まわりが痛みやすいと言われています。
- 抱っこは体に近づけ、膝を曲げて持ち上げる
- 授乳はクッションで高さを合わせ、前かがみを減らす
- おむつ替え台やソファを使い、床での中腰を減らす
- 痛みが強いときは、無理せず家族に頼る
痛みが強い、脚のしびれがある、日常生活がつらいときは、産婦人科や整形外科で相談してください。
腰・股関節のために、毎日できること
| ポイント | 具体的には |
|---|---|
| 座りっぱなしを避ける | 30〜60分に一度は立ち上がる |
| 持ち上げ方 | 膝を曲げ、物を体に近づけて持つ |
| 体を動かす | 痛みのない範囲で、歩く・ストレッチを続ける |
| 体重管理 | 股関節・腰への負担を減らす |
| 続く痛みは相談 | しびれ・筋力低下があれば早めに整形外科へ |
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参考にした情報
まとめ
腰・お尻・股関節の痛みは、脚のしびれがあるか、歩くと悪化するか、脚のつけ根が痛むか、で整理すると考えやすくなります。
座りっぱなしを避け、持ち上げ方を工夫し、痛みのない範囲で体を動かすのが基本です。
尿や便の異常、脚に力が入らないときは、迷わず受診してください。
