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こんにちは!平社員Kです。
私は整形外科クリニックに勤める9年目の理学療法士です。
今回は、こういった質問に答えていきます。
最近リハビリに通うことになったんだけど、リハビリ中に理学療法士のボディタッチが多くて気になる。理学療法士のボディタッチには下心ってあるの?
ネット上では、「理学療法士のボディタッチにドキドキする」「理学療法士のボディタッチが多い」など、リハビリ中のボディタッチについて色々な意見があります。下心があるからボディタッチしてるんじゃないの?なんて意見も・・・
ボディタッチは、する人・される人によって感じ方や受け取り方は様々ですよね?不快に感じる人もいれば好意的に思う人もいます。
今回の記事では、理学療法士は何を考えてボディタッチするのか、ボディタッチに下心はあるのか、現役の理学療法士が解説します。理学療法士の方に向けて、ボディタッチについて私が気をつけていることも紹介します。
現役の理学療法士の方、特に施術中のボディタッチが気になる方には、とても参考になる記事になっています。ぜひご覧ください。
本記事の内容
・ボディタッチにドキドキしてしまう
・理学療法士はボディタッチが多い理由
・理学療法士のボディタッチに下心はあるのか
・理学療法士として気をつけること
本記事の信頼度
・現役9年目の理学療法士
・整形外科クリニックに勤務
・FP2級取得
私は、整形外科クリニックに勤める9年目の理学療法士です。
平社員だからこそ分かる、理学療法士の悩みや体験談をお届けします!
金融・経済・ライフスタイルの専門家であるFPの資格を取得しています。FPの知識を生かして、社会的立場から見た理学療法士にとって必要なことを発信します。
理学療法士のボディタッチにドキドキしてしまう
はじめて理学療法士にリハビリをしてもらっているんだけど、ボディタッチが多くてドキドキしてしまう・・・
整形外科や病院でリハビリをすることになったとき、リハビリの先生(理学療法士)のボディタッチにドキドキしてしまうことはありませんでしたか?
特に初めてリハビリを経験する方は、人に身体を触られることに慣れていません。「こんなところまで!?」と余計ドキドキしてしまうことがあります。
理学療法士は若いイケメン男性が多いので、そんな人にボディタッチされるとドキドキしてしまいますよね?
理学療法士はボディタッチが多い理由
理学療法士は無意識でボディタッチすることが多いですが、その行動の背景にはこんな理由が隠れています。
✓患者さんと信頼関係を作りたい
✓治療の際に緊張をなくしたい
✓介助・手助けに慣れている
順番に解説していきます。
患者さんと信頼関係を作りたい
最も大きな理由は、「患者さんと信頼関係を作りたい」ことです。特に治療中、移動以外でのボディタッチが当てはまります。具体的には、リハビリ終了後に座りながら雑談しているときのボディタッチなどです。
なぜ患者さんとの信頼関係を作るためにボディタッチをするかというと、相手に触る=あなたのことは不快ではないですよ、というアピールになるからです。それが自然と患者さんに伝わることで、患者さんも安心して理学療法士と打ち解けることができます。
この場面でのボディタッチは、理学療法士に限ったことではなく、日常生活のあらゆる場面で起こり得ると思います。
治療の際に緊張をなくしたい
ここからは、理学療法士特有のボディタッチについてです。
リハビリ中、特にマッサージをしているときは必要以上にボディタッチが多いと感じることもあると思います。しかし、これは必要なボディタッチなんです。
理由は、広い面積に触圧刺激(ボディタッチ)を加えることで、緊張が緩むからです。分かりやすくいうと、皮膚に鉛筆を刺すと痛いですよね?でも、マジックペンなら皮膚に刺しても痛くないですよね?
このように1点に圧力が加わると痛みが出てしまうんです。マッサージも同じで、腰だけやるよりも腰とお尻に手を当てて接触面積を広げたほうが痛みなく、緊張が緩和することで十分に効果を得やすいのです。
しかし、患者さんにとっては痛いのは腰だけだからお尻に手を当てているのは、治療ではなく余計なボディタッチと受け取ってしまうのです。
介助・手助けに慣れている
最後に介助や手助けの場面でのボディタッチです。これは2通りあり、本当に介助が必要だからボディタッチしている場合と手助けに慣れていてやってしまうボディタッチがあります。
前者(本当に介助が必要なボディタッチ)から説明します。前提として患者さんに知っておいてほしいことは、理学療法士が1番してはいけないのは悪化させることです。当たり前ですが、良くしようとして行ったリハビリで悪くなってしまうことが1番最悪です。
悪化させる代表的な原因には、転倒があります。この転倒を理学療法士は、なんとしてでも避けなくてはいけないんです。そのため危ないと感じた行動には必要以上に介助(ボディタッチ)をします。肩を持ったり、腰を支えたり、後ろズボンを掴んだりします。
後者(手助けに慣れていてやってしまうボディタッチ)は、先ほど説明した前者のような意識に慣れすぎて、行き過ぎた介助(ボディタッチ)をしてしまうことがあるんです。例えば、しっかりと自立して起き上がれるのに肩に手を添えてしまったりといった行為です。
理学療法士としては、前者・後者ともに介助なのですが、患者さんからすればボディタッチと捉えられてしまいます。
理学療法士のボディタッチに下心はあるのか?
不必要なボディタッチが多いように感じるんだけど、理学療法士の下心でやっているボディタッチもあるんじゃない?
結論から言うと、理学療法士のボディタッチに下心はありません。
やはり命に関わる仕事なので、下心でボディタッチをする余裕はありません。というのも、医療業界の中でも特に理学療法士は、1人1人の技術によって「治る」「良くなる」という結果に違いが生まれます。
つまり、「この人にリハビリしてもらって良くなった」「この人だといつまでも治らない」という個人の結果や評判が患者さんから直接伝わります。なかなかシビアな職業です。
治すためのボディタッチはあっても、下心からするボディタッチはありません。もし仮に不快で不必要なボディタッチをされている方がいるのであれば、それはセクハラなので、すぐに病院に相談するか転院をおすすめします。
理学療法士として気をつけるべきポイント
ここまで患者さん側の立場になって、なぜ理学療法士がボディタッチが多いのか説明してきました。
ボディタッチにドキドキされているうちはいいのですが、不快に感じている患者さんも実際にいます。セクハラと受け取られ訴えられてしまう、なんてことにならないためにもボディタッチは意識して注意しましょう。
理学療法士側の立場になって、私が仕事中にボディタッチについて気をつけていることを紹介します。
✓手助けとなるボディタッチはしない
✓若い女性は担当を変わってもらう
手助けとなるボディタッチはしない
先ほどの「理学療法士がボディタッチが多い理由」→「介助・手助けに慣れている」で説明した、手助けに慣れているためにしてしまう行き過ぎたボディタッチをしないように心掛けています。
これは不必要なボディタッチを避けることもそうですが、患者さんのADL能力向上にも効果的です。自分で出来ることは患者自身にやってもらう、一見すると優しくないように思いますが、患者さんの能力向上のために必要なことです。
若い女性は担当を変わってもらう
女性の患者さんでコミュニケーションがあまりにも取れない場合は、女性理学療法士に担当を変わってもらうこともあります。
言葉のコミュニケーションが取れていないと、必要なボディタッチでもセクハラと受け取られるリスクがあるからです。しっかりとコミュニケーションが取れている場合は引き続き担当させてもらいます。
このような例は特に高校生~20代前半の女性に多いです。患者さんも同姓のほうが話しやすかったりするので、トラブルになる前にリハビリテーション部で担当変更について話し合うようにしています。