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「理学療法士1年目だけど、もう辞めたい……」

1年目で辞めたら、根性がないと思われないかな。次の職場で採用してもらえるのかな。
こんにちは!平社員Kです。
私は整形外科クリニックで10年間働いた理学療法士です。
私自身も、1年目のころに「辞めたい」と思ったことがあります。
当時は18単位のノルマがあり、こなせていなければ残業代が出ませんでした。
それなのに、全員が仕事を終えるまで待機していなければなりませんでした。
朝も、院の鍵を開けるために、始業時間の40分以上前に出勤していました。
そんな経験をしたうえで、10年間働いた今だからこそ言えることがあります。
結論は、1年目で辞めても大丈夫です。
ただし、「何が理由で辞めたいのか」で、判断は変わります。
勢いだけで辞めるのは、おすすめしません。
辞めるなら、次の転職先を決めてからにしましょう。
- 1年目で辞めたい理由を整理する方法(技術の悩みか、環境の悩みか)
- 1年目で辞めても大丈夫だと思う理由5選
- 辞める前に確認したいこと(職場見学・失業給付の注意点)
- 辞める以外の選択肢と、転職サイトの使い方
- 理学療法士(PT)
- 整形外科クリニックで10年間勤務
- 1年目に「辞めたい」と感じた経験あり
- 1年目で退職した同期・先輩を身近で見てきた
私が1年目に「辞めたい」と思った理由
まずは、私が1年目に感じていたことを、そのまま紹介します。
18単位のノルマと、出ない残業代
私が働いていたクリニックでは、1日18単位のノルマがありました。
18単位に満たない日は、残業代が出ませんでした。
それなのに、全員の仕事が終わるまで待機する必要がありました。
| 項目 | 1年目の私の環境 |
|---|---|
| ノルマ | 18単位(満たないと残業代が出ない) |
| 退勤 | 全員が仕事を終えるまで待機 |
| 朝の出勤 | 院の鍵を開けるため、始業の40分以上前に出勤 |
| 患者さん対応 | 「担当を変えてほしい」と言われる、来なくなる、など |
治療が思うようにいかない
1年目は、治療が思うように効果を出せないことも多くありました。
「担当を変えてほしい」と言われることもありました。
患者さんが来なくなることもありました。
こういう経験が続くと、自分の技術に自信がなくなります。
心が折れそうになることもありました。



つらさの中身は、人によって違います。まずは「何がつらいのか」を分けて考えることが大切です。
まず整理:辞めたい理由は「技術の悩み」か「環境の悩み」か
1年目で辞めたい人に、いちばん考えてほしいのがここです。
辞めたい理由によって、私は判断が変わると思っています。


技術の悩みなら、もう少し続ける余地があるかもしれません
たとえば、次のような悩みです。
- 治療技術に自信がない
- 患者さんとのコミュニケーションがうまくできない
- 何を評価していいか分からない
こうした悩みは、勉強や経験を積むことで改善する可能性があります。
私自身も、1年目のころは治療や対応に不安がありました。
治療しても効果が出ない、担当を変えてほしいと言われる、患者さんが来なくなる。
そんな経験をすると、自信がなくなります。
それでも、経験を積むうちに、少しずつ治療や対応は良くなりました。
以前よりも不安は減っていきました。
環境の悩みは、自分の努力では変わりにくいことがあります
一方で、次のような悩みは話が違います。
- 職場の人間関係が悪い
- 残業代が出ない
- 無理なノルマがある
- 福利厚生に不満がある
これらは、自分が勉強を頑張ったからといって、解決するとは限りません。
私は1年目のころ、18単位のノルマをこなせていなければ残業代をもらえませんでした。
それでも、全員が終わるまで待機しなければならず、朝も40分以上前に出勤していました。
会社という大きな組織の中で、自分ひとりが声を上げても、簡単には変わらないことがあります。
人間関係も同じで、本当に嫌な人が、自分の努力だけで変わるとは限りません。
だったら、自分が環境を変えたほうが早い。
10年間働いて、私はそう思うようになりました。
チェックリストで整理してみましょう
次のうち、当てはまるものが多いのはどちらでしょうか。
| 技術・知識の悩み | 労働環境の悩み |
|---|---|
| 治療の効果が出なくて、自信がない | 残業代が出ない、または出にくい |
| 何を評価すればいいか分からない | 無理なノルマがある |
| 患者さんとの会話で緊張する | 職場の人間関係がつらい |
| 先輩に質問すれば解決しそう | 福利厚生や待遇に不満がある |
| 勉強すれば改善しそうだと思う | 相談しても、環境が変わりそうにない |
技術の悩みが多い人は、もう少し続けて学ぶ道も考えられます。
環境の悩みが多い人は、環境を変える選択肢を考えてもよいと思います。
両方多い人は、環境のほうを先に整理するのがおすすめです。
なお、眠れない、食欲がないなど、心や体に不調が出ているときは、早めに医師や信頼できる人に相談してください。
理学療法士1年目で辞めても大丈夫だと思う理由5選
理由1:今の職場がすべてではない
いま働いている職場は、理学療法士の働き方のすべてではありません。
私はクリニックで働いていましたが、理学療法士はクリニックだけで働く仕事ではありません。
実習のころから、回復期病院、老健、訪問リハビリなど、いろいろな分野で理学療法士が働いていることを知っていました。
新人向けの勉強会や、大学時代の同級生との会話でも、さまざまな職場の話を聞く機会がありました。
そこで感じたのは、「理学療法士という仕事が嫌なのか、今の職場が合っていないのかは別の話」ということです。
人間関係がうまくいかない、労働環境が悪い、仕事内容が合わない。
だからといって、「自分は理学療法士に向いていない」と決めつける必要はありません。
職場が変われば、仕事内容も人間関係も、働き方も大きく変わります。
理由2:1年目でも転職先は普通にある
「1年目で辞めたら、次の職場なんて見つからないのでは」と思う人もいるかもしれません。
でも、私が働いていた職場では、1年目で退職して別の職場に移った同期や先輩がいました。
その人たちは、転職したあとも普通に働いていました。
これを身近で見ていたので、「1年目で辞めたら終わり」という感覚はありませんでした。
もちろん、どんな職場でも簡単に採用されるという意味ではありません。
ただ、「1年目だから転職できない」というわけではありません。
「あと何年我慢すればいいんだろう」と考え続けるより、「自分に合う職場は、ほかにないかな」と視野を広げてみてもよいと思います。
理由3:1年目で辞めても、キャリアが終わるわけではない
私にも、「根性がないと思われそう」「次の職場でも続かないと思われそう」という気持ちはありました。
ただ、1年目で退職した同期や先輩を見ていると、考え方が変わりました。
その人たちは、退職後も別の職場で普通に働いていました。
「結局、自分次第なんだな」と思うようになりました。
1年目で退職した事実だけで、その後の人生が決まるわけではありません。
転職先で経験を積み、新しい人間関係を作り、理学療法士として成長していけばよいのです。
何年か経てば、「1年目で辞めた」ことは、その後の経験の一つになります。
ただし、短い期間での転職を繰り返すのは、避けたほうがよいと思います。
だからこそ、1年目で辞めること自体を、必要以上に恐れなくて大丈夫です。
理由4:環境の悩みは、自分ひとりでは変えにくい
残業代が出ない、無理なノルマがある、福利厚生に不満がある。
こうした環境の問題は、「自分がもっと頑張れば解決する」とは限りません。
私が1年目のとき、ノルマも待機も、朝の早出も、新人ひとりの意見で変わるものではありませんでした。
そういう場合は、頑張る方向を「自分が変わる」から「環境を変える」に切り替えるのも、一つの選択肢です。
理由5:若いうちのほうが、方向転換しやすい
1年目で辞めることには、実はメリットもあります。
若いうちのほうが、転職への心理的なハードルが低いことです。
「今の職場を辞めて、新しい職場に行ってみよう」と動きやすいのです。
採用する側にも、経験年数の浅い新人を採用したいと考える職場はあります。
もちろん、すべての職場がそうとは限りません。
ただ、年齢を重ねるほど、転職のハードルが上がる面はあります。
今の職場に慣れてしまう。
人間関係を一から作るのが面倒になる。
生活を変えること自体が面倒になる。
私も10年働いたので、こういう感覚はよく分かります。
だからこそ、「この職場は自分に合っていない」と早い段階で気づいたなら、若いうちに方向転換するのも一つの選択肢です。
辞める前に確認したいこと
退職するなら、転職先を決めてから
ここまで「1年目で辞めても大丈夫」と話してきました。
ただし、何も考えずに、勢いだけで辞めることはおすすめしません。
私なら、1年目で退職するなら、次の転職先を決めてから辞めます。
求人票だけで決めず、職場見学で確認する
次の職場を探すときは、求人票だけで決めないほうがよいと思います。
できれば職場見学をして、実際の雰囲気を見ておきましょう。


| 確認すること | 見るポイント |
|---|---|
| 給料 | 手取りの目安、賞与の有無 |
| 残業 | ノルマの有無、残業代の扱い |
| 教育体制 | 新人への指導の仕組み |
| PTの人数 | 相談できる先輩がいるか |
| 福利厚生 | 休暇・手当・設備 |
| 職場の雰囲気 | 見学のときの、スタッフ同士の様子 |
大切なのは、「自分が何に悩んで、今の職場を辞めたいと思っているのか」です。
私の場合は、労働環境が大きな問題でした。
だから、次の職場を選ぶなら、ノルマや残業、福利厚生を、しっかり確認します。
同期や先輩がいる職場なら、実際の内情を聞いてみるのもよいでしょう。
求人票だけでは分からないことが、たくさんあります。
失業給付をもらえるかどうかにも注意
退職後に失業給付(基本手当)を受けたい場合は、受給の条件にも注意が必要です。
厚生労働省の説明によると、自己都合で退職する場合は、離職前の2年間に、雇用保険の被保険者期間が12か月以上あることが原則とされています。
入社から1年未満で辞める場合は、この条件を満たさないことがあります。
倒産や解雇など、やむを得ない理由の場合は、離職前の1年間に6か月以上、という別の条件があります。
くわしい条件は、厚生労働省のQ&Aや、ハローワークで確認してください。
退職の段取りも確認しておく
就業規則には、退職の申し出の時期が書かれていることがあります。
辞めると決めたら、まず自分の職場のルールを確認しましょう。
引き継ぎや、貸与物の返却、各種手続きも、あとで慌てないように、確認しておくと安心です。
辞める以外の選択肢も、いったん考えてみる
辞めると決める前に、次のような選択肢も、いったん考えてみましょう。
- 上司や先輩に、担当や業務のことを相談してみる
- 期限を決めて、様子を見る(たとえば「3か月」など、自分で区切る)
- 転職サイトで相談だけしてみる(辞めると決めなくても大丈夫)
- 職場見学だけ、先にしてみる
どの選択肢でも、「辞めるかどうか」を、一度、気持ちを整理してから決めることが大切です。
転職を考えるなら、転職サイトも使ってみる
求人票だけでは分からない情報を知るために、転職サイトを使う方法があります。
私は転職活動で、PTOTSTワーカー・PTOT人材バンク・マイナビコメディカルの3社に登録しました。
3社に登録して感じたのは、サイトによって、紹介される求人も、担当者の進め方も違うということです。
複数に登録して、比べてみるのがおすすめです。
それぞれの体験談は、PTOTSTワーカーの評判・体験談と、マイナビコメディカルの評判・体験談にまとめています。
理学療法士1年目の「辞めたい」に関するよくある質問
Q. 1年目で辞めたら、次の就職先は見つかりますか?
私が働いていた職場では、1年目で退職して、別の職場で普通に働いている同期や先輩がいました。
ただし、採用されるかどうかは、職場や状況によって違います。
保証ではありません。
Q. 1年目で辞めると、根性がないと思われませんか?
そう思う人がいるかもしれません。
ただ、私は、退職した同期や先輩を見て、「結局、自分次第」だと思うようになりました。
辞めた理由と、次にどうするかを、自分の言葉で説明できることが大切です。
Q. 辞めたいのは、理学療法士に向いていないからでしょうか?
職場が合っていないだけ、ということもあります。
職場が変われば、仕事内容も人間関係も大きく変わります。
理学療法士という仕事が嫌なのか、いまの職場が合わないのかを、分けて考えてみてください。
Q. 辞めたら、失業給付はもらえますか?
自己都合で辞める場合は、離職前の2年間に、被保険者期間が12か月以上あることが原則です。
1年未満で辞める場合は、満たさないことがあります。
くわしくは、ハローワークで確認してください。
Q. 転職サイトに、相談だけしてもよいですか?
PTOTSTワーカーは、登録しても、すぐに転職しなくても大丈夫です。
私も、複数の転職サイトに登録して、担当者の対応を比べました。
まとめ:1年目で辞めても大丈夫。ただし、理由を整理して、次を決めてから
理学療法士1年目で「辞めたい」と思うと、「まだ1年目なのに」「根性がないと思われるかな」と不安になります。
でも、1年目で辞めたからといって、人生が終わるわけではありません。
- 辞めたい理由が、技術の悩みか、環境の悩みかを分けて考える
- 技術の悩みは、経験で改善しやすい。環境の悩みは、自分の努力では変わりにくい
- 辞めるなら、転職先を決めてから
- 求人票だけでなく、職場見学で確認する
- 失業給付の条件も、先に確認する
いまの職場だけで、自分の理学療法士人生を判断しなくて大丈夫です。
つらいときは、一人で抱え込まず、まず気持ちを整理してみてください。







