「理学療法士になりたいけど、どうすればいいのか分からない…」
そんな悩みを抱えていませんか?
この記事では、理学療法士を目指すための具体的なステップや準備、学校選びのポイントまで、あなたの疑問を解決します。
進学や資格取得に必要な情報を1つずつわかりやすく解説し、今すぐ始めるための道筋を示します。
理学療法士への第一歩を踏み出したい方は、ぜひ最後まで読んで、しっかりと準備を進めていきましょう!

- 10年目の現役理学療法士(PT)
- 整形外科クリニックに勤務
- スーパーバイザーとして10人以上の実習生を指導
- 理学療法士ブロガー×Webライターとして活動中
理学療法士の日常を発信するブロガー。給料、労働環境、人間関係などを通して理学療法士の将来性を考えるブログです。
理学療法士とは?仕事内容と魅力
理学療法士は、患者さんの運動機能の回復をサポートする専門職です。

主な仕事は、怪我や病気で体の動きが制限されている人々に対して、リハビリテーションを行うことです。
筋力や関節の可動域を改善するためのトレーニングや運動療法を提供し、生活の質を向上させるお手伝いをします。
理学療法士の魅力は、患者さんの生活を直接的にサポートできる点です。
医療チームの一員として、多くの専門家と連携し、チーム医療の中で重要な役割を果たします。
患者さんから感謝される瞬間は、何よりのやりがいとなります。
理学療法士の基本的な仕事内容
理学療法士の主な仕事は、患者さんの身体機能を回復させることです。
リハビリプランを立て、運動療法や治療を実施します。
筋力強化のためのエクササイズや、関節可動域を改善する運動が中心です。
また、姿勢や歩行の指導、物理療法(電気や温熱治療)も行い、患者さんの症状に合わせて適切な方法を選びます。
理学療法士と作業療法士の違い
理学療法士と作業療法士は、リハビリテーションを行う点では共通していますが、その役割には違いがあります。

理学療法士は運動機能の回復を目指してリハビリを行いますが、作業療法士は日常生活動作の回復をサポートし、食事や着替えなど、生活の自立を促します。
両者は異なるアプローチで患者さんを支えていますが、共通して「患者さんの生活を支える」という目的を持っています。
将来性・需要・キャリアパスの全体像
理学療法士の将来性は非常に高いとされています。
高齢化社会の進展に伴い、リハビリテーションの需要は増加し、特に介護施設や病院では理学療法士の活躍が期待されています。
理学療法士のキャリアパスは多岐にわたります。
専門分野を深める「認定理学療法士」、管理職、教育職、さらには独立して開業する道もあります。
将来的にも安定した需要が見込まれる職業です。
年収・給与の目安と収入アップの方法
理学療法士の年収は勤務先や地域によって異なりますが、平均的には350万円~500万円程度です。
病院やクリニックなどの医療機関では安定した給与が期待できます。
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収入アップを目指すには、専門分野を極めて「認定理学療法士」の資格を取得する、管理職や教育職へのステップアップ、独立して開業する道があります。
経験とスキルを積むことで、年収アップのチャンスが広がります。
現場のやりがいや大変さ
理学療法士の仕事では、患者さんが回復し、生活の質が向上する瞬間に大きなやりがいを感じます。
特に長期間のリハビリ後に患者さんが自分で動けるようになったとき、その喜びは何にも代えがたいものです。
しかし、体力的な負担や精神的なプレッシャーも大きく、急な患者対応や計画通りに進まないリハビリに直面することもあります。
柔軟に対応できる力が求められます。
理学療法士になるまでのステップ
理学療法士になるには、まず専門学校または大学に進学し、必要な知識と技術を学ぶところから始まります。
専門学校は約2〜3年、大学は4年間のカリキュラムで、基礎医学から応用技術まで幅広く学びます。
次に、理学療法士として働くためには、国家試験に合格する必要があります。
この試験では、理論と実技の両面で専門的な理解が求められます。合格後は、病院やクリニック、リハビリ施設などで現場経験を積むことになります。
また、学費や生活費の負担を軽くするために、奨学金の活用やアルバイトとの両立も重要なポイントです。
理学療法士としてキャリアを積んでいくためには、資格取得後の実務経験がとても大切になります。
理学療法士になるまでの流れ(学校 → 国家試験 → 就職)
理学療法士になる第一歩は、専門学校または大学に入学することです。
専門学校では2〜3年間、大学では4年間のカリキュラムの中で、解剖学や生理学といった基礎医学やリハビリの実技などを学びます。
最終学年では、国家試験に挑戦します。試験は筆記と実技があり、しっかりとした知識と技術が求められます。
試験に合格すると、理学療法士の資格を得ることができ、病院や福祉施設、スポーツ現場など多様な職場で働くことが可能になります。

このように、「学ぶ → 試験に合格する → 現場で働く」という3つのステップを踏んで、理学療法士としての道が開かれます。
国家資格の内容と試験の難易度
理学療法士の国家試験は、厚生労働省が実施する国家資格試験です。
出題内容は、基礎医学(解剖学・生理学など)、臨床医学、リハビリ技術など幅広い分野にわたります。
特に、筆記試験では専門知識の正確な理解が問われ、実技試験では患者に合わせた適切なリハビリが行えるかが評価されます。
試験の難易度は高めですが、毎年の合格率はおおむね70〜90%とされています。
主な医療系国家資格の難易度と合格率はこちら↓

十分に準備をすれば、合格は十分に可能です。大切なのは、計画的に学習を続けることです。
必要な年数・費用の目安
理学療法士を目指すには、専門学校(2〜3年)または大学(4年)で学ぶ必要があります。
進学にかかる学費は、以下が目安です。
・専門学校:年間約70万円~150万円
・大学:年間 約80万円〜200万円
これに加えて、教材費、交通費、生活費なども必要となるため、総額では数百万円がかかることもあります。
費用が気になる場合は、奨学金制度の活用がおすすめです。
資格取得後は安定した収入が得られるため、計画的な返済も十分可能です。
学校の種類(専門学校・大学)と選び方のポイント
理学療法士の養成校には「専門学校」と「大学」があります。
それぞれの特徴は以下のとおりです。
・専門学校:2〜3年で資格取得を目指せるため、短期間で現場に出たい人に向いています。
・大学:4年間かけて、より深い医学知識や研究的な視点も学べます。
学校を選ぶときは、以下のポイントを総合的に比較しましょう。
・学費や通学のしやすさ
・カリキュラムの内容と実習の充実度
・国家試験合格率や就職実績
特に、実習環境が整っていて、現場経験が豊富に積める学校はおすすめです。
自分の将来像やライフスタイルに合った学校を選ぶことが、成功への第一歩です。
学費と奨学金制度の活用方法
理学療法士を目指す際、学費の負担を軽減する方法として「奨学金制度」の利用があります。
代表的な制度には、日本学生支援機構(JASSO)の貸与型・給付型奨学金があり、低金利かつ柔軟な返済が可能です。
学校独自の奨学金制度を設けているところもあり、成績や家庭の経済状況によって支給されるケースもあります。
また、アルバイトや家族からの支援を組み合わせて学費をまかなう人も多いです。
奨学金の申請は時期が限られているため、早めの情報収集と申し込みが大切です。
通信・夜間コースの有無と活用方法
理学療法士の養成課程には、働きながら学びたい方に向けた「通信制」や「夜間コース」もあります。
・通信制:自宅学習が中心で、必要に応じてスクーリング(通学授業)を受けます。自己管理が必要ですが、 時間の自由度が高いのが特徴です。
・夜間コース:平日の夜間や土日に授業があり、日中働きながら通えます。社会人や主婦層に人気があります。
ただし、通信制や夜間コースは通常より学費が高くなる場合もあるため、コスト面も確認しておきましょう。
自分の生活スタイルに合わせて、無理のない学び方を選ぶことがポイントです。
あなたにもなれる?理学療法士の目指し方ガイド【状況別】
理学療法士になる方法は1つではありません。
自分の学歴や今の状況に合ったルートを選ぶことで、無理なく資格取得を目指すことができます。
ここでは、さまざまな立場の人に向けた「理学療法士のなり方」を紹介します。
高校卒業後に理学療法士を目指すには
高校卒業後すぐに理学療法士を目指す場合、多くの人は大学へ進学します。
大学では、4年間で必要な知識や技術を集中的に学べるため、比較的余裕をもって資格取得を目指せるのが特長です。
・入学試験:筆記試験や面接が一般的
・学費:専門学校より高価な場合が多い
・奨学金:日本学生支援機構や学校独自の制度あり
国家試験に合格すれば、晴れて理学療法士として働くことができます。
早めの情報収集と進学準備が成功へのポイントです。
文系出身でもなれる?必要な準備とは
文系出身でも、理学療法士になることは十分可能です。
理学療法では生物学・解剖学などの知識が必要ですが、専門学校や大学では基礎から学べるカリキュラムが用意されています。
・入学前に高校レベルの生物や解剖学を少し予習しておくと安心
・実技練習は最初は難しく感じるかもしれませんが、継続が大切
理系の知識がなくても、前向きな気持ちと計画的な学習で、確実にスキルを身につけることができます。

文系と理系出身者は半々くらいでした。
4-3. 社会人・転職から目指す場合
社会人として働きながら理学療法士を目指す場合は、夜間や通信制のコースが活用できます。
仕事と学業の両立がしやすく、生活を維持しながら資格取得を目指せます。
・夜間コース:平日の夜に授業(働きながら通学可能)
・通信制:自宅学習+スクーリング(通学回数は少なめ)
医療や福祉の経験がある人は、その知識やスキルが活かせることもあります。
転職支援やキャリア相談のサービスも活用すると、就職活動がスムーズです。
独学はできる?現実的な学び方
理学療法士の国家資格は、独学だけで取得するのはかなり難しいのが現実です。
特に実技の習得は独学だけでは難しいため、何らかの指導や実習環境が必要になります。
・教科書や動画で基礎知識を学ぶことは可能
・実技は模擬練習や講座、実習体験が不可欠
・オンライン講座や勉強会の活用も有効
おすすめは、「独学+大学や通信講座」の組み合わせです。
効率よく学習でき、合格率も高まります。
海外で理学療法士として働くには
海外で理学療法士として働く場合は、各国の資格制度に合わせた対応が必要です。
・アメリカ・カナダ:現地の国家試験に合格する必要あり
・英語力も必須(TOEFLなどが求められる場合も)
・ビザや労働許可の申請が必要な国も
▼海外就職に興味がある方は「日本理学療法士公式HP」の海外で理学療法士になるためのプロセスをご覧ください▼


文化や制度の違いを理解することが重要です。
準備には時間がかかるため、早めに情報収集を行いましょう。
異文化の中で働く経験は、キャリアの大きな財産になります。
理学療法士に向いている人・向いていない人の特徴
理学療法士に向いている人には、人と関わることが好きで、思いやりのある性格の人が多いです。
患者さんと信頼関係を築きながら、リハビリを通じて回復をサポートするため、コミュニケーション能力や忍耐力、集中力も欠かせません。
さらに、体を使う仕事なので、体力や健康管理ができることも大切な要素です。



力仕事なので体力は本当に必要になります…
一方で、人との関わりを避けたい人や、ストレスに弱い人にとっては、やや厳しい仕事になることもあります。
理学療法士は、体力的にも精神的にも負荷がかかる場面があるため、自分の性格や体調と向き合いながら、進路を考えることが大切です。
理学療法士に向いている人の性格やスキル


理学療法士に向いている主な特徴は、次のようなものがあります。
- 人と話すことが好きで、相手の気持ちに寄り添える
- 根気強く努力できる
- 問題解決が得意で、状況に応じた対応ができる
- 患者一人ひとりに合わせたリハビリを提案するための柔軟性や創造力がある
- 長時間の作業や立ち仕事に耐えられる体力・集中力がある
患者さんの回復を身近で支える仕事なので、「人の役に立ちたい」「やりがいを感じたい」と思っている人には特に向いています。
不安や迷いを感じている人へ
「自分に向いているのかな?」「ちゃんとやっていけるか不安…」
そう思うのは自然なことです。無理に決断を急ぐ必要はありません。
まずは、理学療法士の仕事を実際に見る・聞くことから始めましょう。
・現場の見学に参加する
・体験談やインタビューを読む
・資格取得後のキャリアの選択肢や将来性について調べてみる
不安な気持ちは、信頼できる人に相談したり、同じ目標を持つ仲間と話すことで軽くなります。
大切なのは、自分のペースで進むこと。
焦らず、着実に一歩ずつ前に進みましょう。
▼理学療法士の将来性についてはこちら▼
親を説得したい人へ:伝えるべきポイント
進路について親を説得するためには、理学療法士という仕事の魅力と将来性を、具体的に説明することが大切です。
以下のポイントを事前に整理しておくと、説得力が高まります。
・需要の高さ:高齢化の進行により、理学療法士のニーズは今後も拡大する
・安定性:医療・福祉業界に属しており、雇用や収入の面でも安定している
・やりがい:患者さんの回復を直接支える、社会的に意義のある仕事である



コロナなどの不測の事態、経済後退期にも医療分野は安定した需要が見込めます。
また、親が心配しがちな「学費」や「就職先」についても、具体的なデータや制度(奨学金、就職率など)を調べておくと安心してもらえます。
大切なのは、「なぜ理学療法士になりたいのか」を、自分の言葉でしっかり伝えることです。
熱意と具体的な計画を見せることで、親の理解も得やすくなります。
合格・進学・就職に向けてやるべきこと
理学療法士を目指すには、「合格・進学・就職」それぞれの段階で計画的な準備が必要です。
まずは、高校生のうちに必要な科目の基礎をしっかりと学ぶことが大切です。
入試に向けた受験対策は、なるべく早く始めましょう。進学後は、実習や国家試験に向けて、計画的な学習習慣が求められます。
さらに、就職に備えて現場を知る経験(インターンシップやボランティア)も積んでおくと安心です。



あらかじめ現場を知っておくと理想と現実のギャップを防げるかも!
業界の動向や就職先の情報も調べ、早めに将来の方向性をイメージしましょう。
学力だけでなく、進路選びや就職活動への準備も含めたトータルな対策が成功のカギになります。
高校生のうちにやっておきたい準備リスト


理学療法士を目指す準備は、早ければ早いほど有利です。
以下のようなことに取り組んでおきましょう。
- 理系科目の基礎固め(特に生物・化学は重要)
- 理学療法士という職業や進学先についての情報収集と目標設定
- 進路指導室や先生に相談しながら、進学先の比較検討
- 実習や仕事に備えた体力づくりとコミュニケーション力の強化
高校時代にこうした準備をしておくと、進学後もスムーズに学びを進めることができます。
勉強法・入試科目・偏差値の目安
理学療法士を目指すための入試には、主に生物・化学・数学が必要とされます。
特に生物は、人体の仕組みを学ぶうえで非常に重要です。
以下の対策が有効です。
・基礎の徹底 → 教科書や参考書でしっかり復習
・過去問題の活用 → 出題傾向を把握して対策を立てる
・苦手科目は早めに克服 → 効率的な勉強計画を立てましょう
偏差値の目安は以下の通りです。
- 専門学校:40〜50程度
- 大学:50以上が一般的
ただし、学校ごとに異なるため、志望校の公式情報を必ず確認しましょう。
学校選びで失敗しないためのチェックポイント
理学療法士を養成する学校を選ぶときは、以下の点に注目しましょう。
①教育内容やカリキュラムの充実度(実習の有無、国家試験対策など)
②就職実績とサポート体制(卒業生の就職先、支援の手厚さ)
③立地や通学のしやすさ(生活費や交通費も含めて検討)
④学費と奨学金制度(経済的な支援制度の有無)
可能であれば、オープンキャンパスに参加し、実際の雰囲気を体感するのがおすすめです。
6-4. 資格取得後の就職先と選び方のポイント
理学療法士の資格を取得すると、次のような就職先があります。
- 病院・クリニック(最も一般的)
- リハビリテーション施設、介護・福祉施設(高齢化により需要増)
- スポーツチームや企業の健康管理部門(近年注目の分野)
就職先を選ぶ際は、自分の興味や将来の目標に合った環境かを確認しましょう。
▼整形外科クリニックに働く理学療法士の1日のスケジュールはこんな感じ▼
就職先を選ぶ際の注意点は以下の通りです。
・勤務内容や勤務時間は施設によって異なる
・福利厚生・労働環境・キャリアパスなど、長く働ける条件をチェック
インターンシップや見学を活用し、現場の雰囲気を事前に知ることも大切です。
勉強や進路で悩んだときのコミュニティ活用法
勉強や進路で迷ったときは、1人で抱え込まず、周囲の人やコミュニティを積極的に活用しましょう。
活用できる場所・方法
・学校の先生や進路指導室:具体的なアドバイスが得られる
・SNSやオンラインフォーラム:理学療法士を目指す仲間と情報交換できる
・OB・OGとの交流:リアルな体験談や就職情報を聞ける貴重な機会
同じ目標を持つ人と関わることで、モチベーションが高まり、悩みの解消にもつながります。
9. まとめ
これまでの記事では、理学療法士を目指す方に向けて、職業の魅力や必要なスキル、資格取得の流れまで、幅広くご紹介してきました。
理学療法士になるには、計画的な学習と資格取得、そして就職活動が欠かせません。


以下に、特に大切なポイントをまとめます。
◆ 理学療法士の仕事内容と魅力
理学療法士は、患者さんの身体機能の回復を支援する専門職です。
やりがいのある仕事であり、患者さんとの信頼関係を築きながら、回復をサポートする重要な役割を担います。
◆ 理学療法士になるまでのステップ
進学、国家試験、就職活動と、いくつかの段階を経て理学療法士になります。
資格取得に必要な時間や費用も事前に理解しておくことが大切です。
◆ 向いている人の特徴
理学療法士には、コミュニケーション力や忍耐力、そして専門知識を実践に活かす力が求められます。
患者さんの心と体の両方に寄り添える姿勢が必要です。
◆ 学費対策と奨学金制度の活用
理学療法士の養成課程には学費がかかるため、奨学金や通信講座などの制度を活用して、経済的な負担を軽減する方法も紹介しました。
これらの内容を参考に、理学療法士を目指す準備をしっかりと整えましょう。
目標を明確にし、一歩ずつ前進すれば、理学療法士として活躍する未来と、新たな可能性が広がります。