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こんにちは!平社員Kです。
私は整形外科クリニックに勤める9年目の理学療法士です。
今回は、こんな質問に答えていきます。
整形外科クリニックに転職しようとしているんだけど、現在クリニックで働く理学療法士はどうして転職を希望しているの?
大学卒業から今まで現在のクリニックに9年間働いてきました。しかし、最近転職を考え始めるようになりました。
今回の記事では、なぜ整形外科クリニックで働いている私(理学療法士)が転職を希望するのか?その理由を紹介します。整形外科クリニックで働くデメリットが分かりやすい記事になっていると思います。
現役の理学療法士の方、特に転職を希望している理学療法士の方には、とても参考になる記事になっています。ぜひご覧ください。
本記事の内容
・クリニックで働くPTが転職を希望する理由
・現在のクリニックの不満点
・理想的な転職先
本記事の信頼度
・現役9年目の理学療法士
・整形外科クリニックに勤務
・FP2級取得
私は、整形外科クリニックに勤める9年目の理学療法士です。
平社員だからこそ分かる、理学療法士の悩みや体験談をお届けします!
金融・経済・ライフスタイルの専門家であるFPの資格を取得しています。FPの知識を生かして、社会的立場から見た理学療法士にとって必要なことを発信します。
クリニックで働くPTが転職を希望する理由
はじめに、整形外科クリニックで働く一般的な理学療法士の転職理由を紹介します。
✓整形疾患以外も勉強したい
✓体力・精神的に大変
✓1日休みが少ない
整形疾患以外も勉強したい
整形外科クリニックでは、主に整形疾患のリハビリを行います。
肩・腰・膝などの運動器に対しての知識や技術は身につきますが、学生の頃に勉強した中枢系疾患については触れる機会が少ないです。最近では、通所リハが併設されたクリニックが増えていますが、訪れる患者さんは維持期の方が多いです。
整形疾患だけでなく、脳や神経内科系の急性期・回復期のリハビリを勉強したいという希望がある理学療法士がクリニックからの転職を希望します。
体力・精神的に大変
整形外科クリニックは体力・精神的にとても大変で、疲れてしまう理学療法士が多いです。
理由は、1人の患者さんにつき1単位の算定で1日に平均20人近くの患者さんのリハビリを行うからです。1人につき2~3単位を算定する訪問や総合病院とは異なります。
1人にかける時間が少ないことで、施設を動き回る回数、患者さんとの問診、コミュニケーション量が増加します。特にクリニックに来院する患者さんは「維持」よりも「改善」が目的なので、リハビリに対する要求や結果を重要視します。
1人にかける時間が少ないのに、結果を求められる。やりがいはあるのですが、何年も続けることで身体・精神的に疲弊してしまうことがクリニックから転職を希望する理由の1つです。
1日休みが少ない
先ほど説明したように、身体・精神的に疲弊してしまいがちなクリニックの理学療法士ですが、自身の回復に充てる休みが少ないことも転職の理由になっています。
多くのクリニックでは、日・祝(1日休み)、水・土(半日休み)となっています。週休2日制ですが、出勤日は週6日あり、6連勤1日休みです。
半日休みといっても診療が終わるのは13時頃で、家に帰れば14時になってしまいます。1日休みは日曜日だけで、疲れた身体を休めるのに精一杯で、旅行に行く気力も湧かないという方が多いのではないでしょうか?
平社員Kの整形外科クリニックの不満点
ここからが本題です。先ほどはあくまで一般的なクリニックに勤める理学療法士の転職理由についてでしたが、ここからは私が働くクリニックの不満点(転職したいと考えている理由)を紹介します。
整形外科クリニックは総合病院と違い、福利厚生の内容が薄かったり、コンプライアンスなどの基準がしっかりしていないことがあります。
理由は、クリニックは個人経営が多いからです。院長の機嫌で労働環境が変化することがあります。以下は、私が現在勤めている整形外科クリニックの不満点です。
✓毎日残業ありきの予約制
✓残業代がつかない場合がある
✓拘束時間が長い
理学療法士の業務を紹介する大手サイトでは、綺麗に書かれていますが、現実の医療業界はブラックな職場が多いです。
特に個人経営のクリニックは給料に残業代が含まれている(入社時に説明なし)という意味不明な理由で残業が発生しない病院がめちゃくちゃ多いです。
毎日残業ありきの予約制
定時は8時半~18時までですが、必ず18時~リハビリ開始の予約を入れています。
予約を入れるときと入れないときを自分で選べればいいのですが、自分だけ予約を入れないで先に帰るなんてことができる訳がなく強制で働かされます。
終了時間は毎日19時頃になってしまいます。
残業代がつかない場合がある
定時以降の残業が毎日確定している平社員Kが働くクリニックですが、しっかりと患者さんにリハビリをして業務を行っているにも関わらず、残業が発生しない場合があるんです。
当院で残業代が発生しない場合は以下の通りです。
✓18単位以下の場合
✓18時以降の患者さんがいない場合
医療業界の皆さんなら、「18単位」という言葉に敏感なのではないでしょうか?
なぜ18単位という言葉が有名なのか?日経メディカルの記事に以下の文章がありました。
病院経営上、セラピストの方々が1日18単位(1単位20分)リハビリを実施できていれば、1人当たりの「生産性」の観点から問題ないと判断できる数字と言われています。言い換えれば、セラピストの給与水準から考えても、業務時間から考えても、最低1日当たり18単位リハビリを実施できると十分利益を確保できる、ということです。
日経メディカル
つまり、理学療法士は18単位が給料分働いたことになるということです。
だからと言って、18単位以下だから残業がつかないのは謎ですし、18単位満たないのは経営側の問題もあるんじゃないの?って思ってしまいます。外に営業にでて身体が痛い人を見つけてこいっていうんですかね?
また18時以降に患者さんがいない場合も残業代は発生しません。これって当たり前といえばそうなんですが、私のクリニックの場合は全スタッフがリハビリを終えるまで待たないといけないんです。
つまり、社員Aは18時以降洗濯物や掃除をしてるのに残業代なし、社員Bは18時以降にリハビリをしているから残業代ありとなるのです。やる事も終えて、残業代もつかないなら帰りたいのが正直な気持ちです。
拘束時間が長い
さらに整形外科クリニックは拘束時間が長いです。
会社帰りの患者さんのために午後遅くまで診療しています。その分昼休憩が長く、拘束時間が長くなります。
詳しくはこちらの記事を読んでみて下さい↓
私は3人の子供がいるのですが、帰宅時間は早くても19時過ぎになるので、子供と一緒にお風呂に入ったり夕ご飯を食べる機会が少ないです。
整形外科クリニックの理学療法士の理想的な転職先
先ほどの3つの理由で私は転職を希望しています。
私の理想的な転職先は「訪問看護ステーション」です。訪看じゃなくてもいいのですが、とにかく訪問リハビリに携わりたいなと考えています。
1番大きな理由は、訪問分野が今後のリハビリ業界で最も需要が予想される分野だからです。
さらに1人に2~3単位をかけてじっくりとリハビリを行うことができ、60歳まで心配なく働ける分野が訪問リハだと考えています。実際に整形外科で定年まで外来リハビリを行うのは、身体的に現実的ではありません。
私は2023年春頃に転職を予定しています。今後転職エージェントを活用し、様々な施設を見学していく予定です。その過程を皆さんにお届けすることで、転職に不安がある理学療法士の方の悩みを解決できるのではないかと考えています。
転職活動は随時更新していく予定ですので、よろしくお願いします!