こんにちは、だいすけです。

大阪はだいぶ寒くなってきました。朝布団から出るのが億劫な季節です。この時期、毎年実家の長野からリンゴが送られてきます。遠い実家の母親から毎年毎年、ありがたい話です。

でも、私はリンゴが食べられません。そのことを母にカミングアウトすべきかどうか、、、。毎年この時期、頭を悩ませます。

リンゴは妻がすべて食べてしまいます。ありがとう、母さん、ありがとう、妻よ。

さて、今回も法律のお話。義務規定と努力義務規定のお話です。

用語の正しい解釈が必要

私は法学部を卒業したわけでもないし、法律を専門的に勉強しているわけでも無いですが、一般論として法律を読むときには、法律用語を正しく理解しなければなりません。用語の誤った解釈・理解で物事を行うと罰則を受けるなどのリスクが生じます。前回の「知らなきゃ損損!!法律のこと」http://reha-job.com/archives/452でもお話した通り、ひとつひとつ言葉の意味を正確に捉えることが法律を理解する近道だと私は思います。

今回はややこしい法律用語の中でも、特に私が理解するのに苦労した「義務規定」と「努力義務規定」について、改めて調べ直しました。

義務規定とは?

まず、義務とは何かを調べてみました。

ぎむ[義務]  (法律上・道徳上)なすべきこと

辞書によれば上記のようにあります。調べなくてもなんとなくわかりますね。義務規定は文字通り義務として規定されているものです。法律には「〜しなければならない」と書かれています。

例えば、

(秘密保持義務)
第六十九条の三十七  介護支援専門員は、正当な理由なしに、その業務に関して知り得た人の秘密を漏らしてはならない。介護支援専門員でなくなった後においても、同様とする。 

介護保険法第六十九条の三十七、秘密保持義務です。ざっくり言うと「秘密を漏らしては絶対ダメだよ!!」ってことですね。一行目に「秘密を漏らしてはならない」とあるので、これは義務規定ですね。一般的には義務規定は罰則を伴います。

努力義務規定とは?

それでは、努力義務とはどのようなものでしょうか。調べてみると、

努力義務 当然そうすべきでありそのように努めなければならないものとして規定されている物事を指す語。

とあります。

法律上罰則を受けることはありません。努力することが求められる規定です。法律には「〜するよう努めなければならない」と書かれています。

例えば、

(国民の努力及び義務)
第四条  国民は、自ら要介護状態となることを予防するため、加齢に伴って生ずる心身の変化を自覚して常に健康の保持増進に努めるとともに、要介護状態となった場合においても、進んでリハビリテーションその他の適切な保健医療サービス及び福祉サービスを利用することにより、その有する能力の維持向上に努めるものとする。

介護保険法第四条です。長いので分けて読んでみましょう。前半の部分、「国民は自分が要介護状態にならないように、加齢による体の変化を自覚したほうがいいよね、それと常に健康の保持と増進を頑張ったほうがいいよね」って感じですかね。表にしてみましょう。

対象 目的 方法
国民 自ら要介護状態となることの予防 ・加齢に伴って生ずる心身の変化を自覚する

・常に健康の保持増進に努める

次に後半の文章、「要介護状態になってしまっても、進んでリハビリや他のいろんなサービスを使って、自分の持っている能力の維持向上をしたほうがいいよ」って感じですね。こちらも表にしてみました。

対象 目的 方法
国民 有する能力の維持向上 進んで

・リハビリテーション

・その他の適切な保健医療サービス及び福祉サービス

を利用する

表に書いた内容が努力義務規定です。

例えば、私が担当しているご利用者様が、「もう運動なんてしたくないんや!!」と私に言ったとしても、これを罰則することはもちろんできません。しかしながら、努力したほうがよい規定なので、ご利用者様はご自分の持っている能力を維持向上するため、それなりの方法をとる必要があります。決して「法律に書いてあるから運動しなきゃだめ!!」と、法律を押し付けてはいけません。

法律を読み解く力でリスク回避

義務規定と努力義務規定の違い、おわかりいただけたでしょうか。違いは「〜しなければならない」と「〜するよう努めなければならない」ですね。介護支援専門員の試験では、この違いを問われるのでしっかりと文言を覚えなければなりません。また、試験以外にも業務に関する法規の文言をしっかりと理解しなければ、様々なリスクが発生します。特に努力義務規定に関しては「努力してるからOKっしょ。」なんて軽い気持ちで日々の業務に取り組んでいると痛い目にあう可能性があります。法律の内容をしっかりと理解して、どの程度の努力を求められているのか、読み解く力が必要になると思います。