前回はRT.2の基本性能や仕様に関して書きましたが、今回は使用感等について書かせていただきます。

前回の記事はこちら

相反する機能を有している!!

一般的に抑速付歩行器というものは、急加速時にブレーキを自動に行ってくれるものをいうのですが、その機能がゆえに上り坂では逆に重たくなってしまいます。その点、RT.2は、抑速という機能がありながら、上り坂ではセンサーが感知し、アシスト機能が働くようになっています。また、歩行器に荷物を載せてもアシスト機能が働く事で楽に運べます。居住地の周辺に勾配が多い方やご自身で買い物に行かれる方にはよさそうですね。

『アシスト』と『ブレーキ』という相反する機能を備えているのは、センサーのあるロボットならではと思いました。

これまではどうしようもなかった横断勾配にも対応

特に驚いたのは『片流れ防止機能』でした。
歩道では雨水の排水を考慮し、横断勾配(歩道を歩く際の横方向(左右)の勾配)が設けられているため、屋外では歩道が水平でない個所がほとんどだと思われます。
以前、姿勢反射障害が顕著なご利用者様とシルバーカー(抑速機能のみ)で屋外歩道を歩いていたのですが、シルバーカーと共に徐々に溝側に向かって進んでしまうんです。体重移動や振り出しの介助も必要な方でしたので、介助に困った思い出あります。
横断勾配は道路構造令第24条第2項で2%を標準として定められているようなんですが(勾配(%)=垂直距離X100/水平距離)、この小さな勾配でも、バランス能力の低下が顕著な方では阻害因子になる事があります。そのような方には、『片流れ防止機能』によって、横断勾配を気にすることなく屋外歩行の実用性向上が図れるかもしれません。本機能は『自動ブレーキ機能』と合わせ、パーキンソン病や進行性核上性麻痺などの姿勢反射障害のある方にぜひ試してみたいと思いました。

ちょっと重たい

バッテリーのサイズはコンパクトで、バッテリーの持ち運びや装着はとても容易でした。
しかし、本体の重量は9kgとなっており、軽い車椅子と同じくらいですね。他のシルバーカーは5~8kgぐらいの物もたくさんあるのですが、それと比較すると少し重たく感じます。抑速機能付きのシルバーカーは9kg前後の物が多いので、RT.2が特別というわけではありませんし、電動であることを考えると軽いほうなのかもしれませんが、屋外⇔自宅の出し入れの際に段差等持ち上げる必要がある環境では少し考慮が必要かもしれません・・・・・・・・・・。

そこでふとした疑問が・・・。

『屋外で使用する事を前提とした商品の自宅での管理ってどうなっているんだろう??』

急に話が変わりますが、RT.2や車椅子等、屋外で使用する事もある用具は、自宅に収納できない場合レンタルすることはできないのでしょうか。RT.2に限らず屋外で使用する用具の管理に関して、福祉用具貸与を行われている事業所数社に確認してみました。

Q.車椅子や歩行器等、自宅内に置いておかないといけないのでしょうか?

A.雨に濡れない場所や鍵・カバーをかける等、状況に応じてご配慮いただく点はありますが、自室外に置いていただく事も可能です。しかし、マンションや団地等の共有場所に関しては、マンションの管理組合や他の居住者の方にご了承をいただく必要があります。

 

Q.屋外に置いた場合、万が一盗難にあってしまったら?

A. RT.2に盗難保険はありませんので、万が一の場合は全額弁償となります。
他の商品に関しましては、盗難保険に元々加入している場合がございます。その場合はレンタル料金に保険代が含まれていますので、ご利用者様の不注意等が無ければ全額保証されます。施錠等の条件がありますので、レンタルをご希望される場合、諸条件に関してはご説明させていただきます。メーカー・商品に応じて、保険の有無が異なりますので、レンタル用品の選定をされる際、ご確認ください。

※事業所によって異なるようですが、レンタル品ですので、今回利用される前に他の方が使っておられ、新品ではない事もあります。そのため全てが全額自己負担ではなく借りた商品自体のこれまでの使用期間等も踏まえてご利用者様に負担いただく金額を決める場合もあるようです。

 

Q.バッテリーの予備はあるのでしょうか?

A.電動車椅子の場合は、付属品の貸与という事でケアプランに入れて頂く必要がありますが、予備のバッテリーを介護保険で借りる事が可能です。今回の歩行器(RT.2)は、新しい商品で予備バッテリーが介護保険対応可能か未定です。もし介護保険未対応となった場合でも、ご希望があれば事業所にて予備のバッテリーをお貸しできるよう検討させていただきます。

 

※今回お聞きした件に関しましては、事業所ごとに対応が異なるようですので、詳細は各事業所にご確認ください。

条件さえ合えば、自室外での保管も可能みたいですね。

最後は大きく話がそれてしまいましたが、RT.2、とても興味深い商品でした。抑速機能付きの歩行器が発売された時もびっくりしましたが、どんどん進化していくんですね!

また、今後ご利用者様に試用して頂いた際には、追ってご報告させていただきます。