作業療法士の河原です。訪問看護ステーションを開設して6年が経ち、スタッフ数も80人を超えました。これまでステーションのことをブログで書いたことはほとんどありません。そして、ステーションのことをブログ感覚で書くことはこれまで好みませんでした。理由は、間違って利用者様や関係機関のことを書いて(誤解も含め)誰かに不快な想いをさせたくないこと。また、訪問看護経営者でブログなどを書いている人で経営が上手くいっている人がほとんどいないこと。などがあげられます。しかし、発信することで得られるものもあるんじゃないかと思い、たまには訪問看護経営者としての情報発信も行おうと思います。

平成30年度改定前の今

訪問看護からのリハビリについて今日平成30年3月19日現在、今回の改定の具体的な内容はわかっていません。そんな中、近隣のステーションでは訪問看護からのリハビリを利用している利用者様に対して月に1回の看護師の訪問を提供しようと考えているステーションが多いようです。
その真意はどこにあるのでしょう?中には「これで看護師の訪問が増える!!」なんて考える経営者がいるようですが、そんなことを考えているようでは、そのステーションに未来はありません。
別に訪問看護でも訪問リハビリでも訪問診療でも訪問販売でも、なんでも利用者様が必要としていないものを提供する必要はないと考えます。利用者様にメリットがあれば提供すべきです。

実際、リハビリのみで利用している方に対して、看護が訪問することで問題点が見つかったり、悩んでいる問題が解決できることは多々あります。ですので、看護師の訪問自体を否定しているわけではありません。

経営者の想いは、スタッフに伝わります。看護の訪問に対して「今回の改定で看護の件数が増える」なんてことを考えているステーションでは、看護師も件数を増やすことを中心に考えて仕事をしています。

ケアマネさんはよくわかっている

件数を増やすことを中心に事業所が動くと、必ずケアマネさんに伝わります。そうすれば、新規の依頼は来なくなります。利用者さんの自立を目指し、訪問看護や訪問でのリハビリを減らすことを中心に考える方がよっぽど新規の依頼は来ます。もちろん職員にも「自分たちは利用者さんの自立を目指している」という自信が湧きます。

目先の件数を増やすことをあきらめることで、長い目で考えれば利用者様を増やすことができると考えます。

どのように差別化するのか

診療報酬も介護報酬も価格は国が決めます。そのため、他事業所との差別化は基本的にはそのサービス内容で決まります。今回の改定は、その差別化が更に進む可能性があるものだと考えます。改定によって決められた内容に対して、本当に利用者様やケアマネさんが求めているサービスは何か考えることが大切です。それを考えれば、それぞれの事業所で進むべき道は決まってくるのではないでしょうか。

医療従事者は、利用者様のために考え、動くことは得意です。しかし、会社として考えればケアマネ事業所を含めた介護事業所、病院、クリニックなど、利用者様に関わる人たち全てがお客様のような存在です。利用者様だけでなく、関わる人たちすべてにとって関わりやすいステーション作りを目指すことで、多くの依頼を頂けると考えます。