こんにちは、だいすけです。

今回は「連携」という言葉の意味について掘り下げてみようと思います。
医療・介護職に限らず、どんな業種であっても「連携」という言葉を使いますね。
スポーツでも使われます。

例えば、
「他部署と連携して、、、」
とか、
「おお!!内野と外野の華麗な連携プレイ!!」
ですね。

医療・介護でも近年「多職種連携」の重要性が話題になっています。

私もなんとなく、
「ケアマネさんと連携をとって、、、」
なんてこと言いますが、あまり連携の意味はわかっていません。

連携とは

連携
連絡を密に取り合って、一つの目的のために一緒に物事をすること。

大辞林

・連絡を取り合う事
・一つの目的のため
・一緒に

この3つがポイントですね。

連携=cooperation
です。

これによく似た英単語で、
collaboration
がありますね。

これは、協力や協働という意味のようです。

協働
同じ目的のために、協力して働くこと。

大辞林

協働は連絡を取り合わなくて良いんですかね?
普通に考えて、業務上連絡を取り合わなくていいなんてことないと思いますので、現実的には連絡を取り合う必要があります。
cooperationよりcollaborationの方が混じり合ってる感じがするし、最先端な雰囲気がありますよね。

連携という言葉の意味について説明しました。
次に介護業界における連携の成功例を挙げます。
全ては私の経験、もしくは私が聞いた事例です。

連携の成功例

成功例1:「目標設定編」(訪問看護ステーション勤務時)

私は初回訪問後、できるだけ速やかに担当ケアマネージャーに初回訪問の様子を報告するとともに、リハビリテーションの目標を伝えるようにしています。ある片麻痺の対象者Aさんを担当したときのことです。

いつも通り、初回訪問が終わったあと担当ケアマネさんに報告とリハビリテーションの目標を伝えました。
私がご本人・ご家族からお話を伺った所、室内での移動を優先的にして欲しい、ということでしたので、ベッドからトイレまでの移動に関しての目標を上げました。そのことをケアマネさんに伝えると、
「いやいや、それよりも前に、ご本人はちゃぶ台でご飯を食べることを強く望んでいるので、それについての評価と目標設定を優先して下さい」
とのことです。
非常に有益な情報です。
この情報を得た私は、次回訪問時に床への座り込みや立ち上がり、福祉用具などの提案をすることができ、迅速にちゃぶ台での食事という目標をクリアすることが出来ました。

上記のようなことはよくあることですね。
ケアマネさんには伝えるけど、療法士には伝えないとか、男性には言いにくいけど女性には言いやすいなど、様々な状況で聞き出せる内容は異なります。自分が聞いた情報が全て、と思わずに他の職種ときちんと連絡を取り合い情報共有することで、適切な目標設定が可能になります。

成功例2:「トラブル解決編」(訪問看護ステーション勤務時)

訪問看護ステーションからの訪問で、理学療法士だけが対象者を担当することがあります。
私が担当していたのは、アルコール中毒で基本的動作能力が低下し、ベッド上での臥床傾向が強まってしまった男性です。
奥様と二人暮らしのその男性は、トイレ以外での放尿、食事を取らない、決められた服薬を守らない(眠剤1週間分を一晩で飲みきってしまう)、酒ばかり飲む、奥様への暴言・暴力がひどいなどなど、様々なトラブルを抱えていました。
こういった状態では、積極的な機能訓練がかなり難しいです。

上記のことを担当ケアマネに報告し、同じステーションで勤務する看護師に相談しました。
相談後、服薬管理で看護師の定期的な訪問が開始され、状態は少しずつ改善方向に向かいました。

最終的には、きちんと精神科へ通院するようになり、理学療法士の訪問は終了、ご家族の管理で生活するようになりました。

上記のような状態で、誰にも相談せず機能訓練だけを行っていたら問題ですよね。

私が挙げた例はごく一部で、もっと素晴らしい成功例があるでしょう。
ここでは、療法士とケアマネ、療法士と看護師の例を挙げましたが、私が過去に経験した中で、療法士と生活保護の担当者、療法士と対象者が勤務する職場の上司、療法士とインフォーマルサービス担当者など、さまざまな形の連携がありました。

医療や介護で連携は必要か

さて、ここで考えてみたいのは、連携って本当に必要なのか?ということです。
正直言って、何かあるごとに他職種スタッフに連絡するのって、面倒でないですか?
事業所内ならまだしも他事業所の、しかも顔も知らない他職種に、自分の業務の合間を見つけて電話連絡。

電話してもつながらないことが多いし、、、。
はぁ、ほんとめんどくさい、、、。

なんて思っている療法士は多いのではないですか?
かくいう私もそうでした。

訪問看護ステーションに異動したとき、連絡をしなきゃいけないことが多くて、ホントに嫌になりました。
こうも考えました。

「自分が完璧に仕事をすれば、他職種連携なんて必要ないんじゃないか」

自分自身が在宅のプロになり、どんな問題も解決出来るようになれば、連携なんて必要ないと考えていました。
でも、実際にはそんなプロになれるわけないし(なれる人もいると思いますが、、、)、療法士として対象者と接していて、自分が出来ることなんて本当に限られています。

スポーツも同じですね。
ピッチャーだけが頑張っても毎回ストライクを取れるわけないんです。
ストライカーがボールを持ち続けることなんてムリです。
個人競技の柔道やテニスだって、いろんな仲間やチームメイトの応援やサポートがあるから試合に臨めます。

どんな仕事も、スポーツも、一人だけがカリスマ的にスゴイだけではなにも成し遂げられません。

連携で大切なことは

インターネットや様々なタブレット型端末などが進化し、連絡する手段として非常に便利になりました。
そんな現代でも大切なことは、フェイス・トゥ・フェイス、顔の見える連携です。
可能な限り担当者会議などに出席し、サービス担当者同士、顔を合わせることが重要です。

施設内連携ではメールやイントラネットなどを利用している施設が多いでしょう。
どちらも便利な機能ですが、ここで重要なのは、「伝えたらおしまい」ではないということです。

上述したとおり、連携のポイントは3つでした。
・連絡を取り合う事
・一つの目的のため
・一緒に
でしたね。

伝えたらおしまいではなく、その情報を元に最後まで一緒に目的を果たすことが大切です。

介護業界では未だにFAXや電話でのやり取りが主流ですが、IoTの活用が盛んな地域もあるでしょう。
便利になっていますが、担当者同士の関係が希薄になってしまったら本末転倒です。

施設内外問わず、サービス担当者が常に一緒に目的に向かっている意識が大切です。

まとめ

連携について掘り下げました。
介護業界で働いていて、他職種に連絡するのってほんとめんどくさいですよね。
よくわかります。
ですが、絶対に必要なことです。

なぜか。
それは、ひとりが出来ることなど本当に限られたことだからです。
ひとりで出来ないからこそ、様々な職種と連携をとり、多くの視点で対象者を見て、多様性のあるサービスの提供が可能になります。