作業療法士の河原です。今回は訪問リハビリ事業所や訪問看護ステーションで働く理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)として高収入を得る方法について考えようと思います。

訪問リハビリの給与の仕組み

多くの病院では自分の働きによって給与が上がることはほとんどありません。しかし、訪問リハビリ事業所や訪問看護ステーションで働くPTOTSTは自分の仕事量(訪問数や単位数)によって給与や賞与が変わることがよくあります。

給与例1

固定給28万円 訪問件数100件を超えると1件につき2000円
月に120件訪問に行くと、固定給28万円に加えて、2000×20=4万円が発生します。
この給与例1ですと、年収は32万円×12ヶ月=384万円です。

給与例2

先ほどと同じ条件で
固定給28万円 訪問件数100件を超えると1件につき2000円
月に150件訪問に行くと、固定給28万円に加えて、2000×50=10万円が発生します。
この給与例2ですと、年収は38万円×12ヶ月=456万円です。

このように訪問リハビリや訪問看護で働く療法士は月に訪問する件数や単位数によって年収が大きく変わることがあります。
では、どのようにこの件数を増やせばいいのか考えてみましょう。

訪問件数を増やすために

上司にたくさん依頼をもらう

多くの事業所では、上司から訪問を依頼されます。そのため、その上司から依頼を貰いやすい状況を作る必要があります。これは、上司に対して媚びを売れという話ではありません(媚びを売るのも一つですが)。

一つに患者さん、利用者さんとの信頼関係をきちんと作れていること、ケアマネ―ジャーさんとも連携を取れていることが非常に大切です。病状や性格、家族環境が難しい患者さんや利用者さんの依頼があった際に、上司は誰にその訪問を行ってもらうか迷います。そんな時に、「この人なら任さられる」そういう人材になれば依頼をたくさんもらうことができます。

良い信頼関係を築くためには、治療技術だけでなく、適切な連絡や報告、制度などの知識も必要となるので日々の勉強や意識がとても大切になります。

訪問を断られない

訪問依頼を頂いて、訪問に行っていても利用者さんから断られてしまっては意味がありません。また断られるようなことが何度もあれば、上司やケアマネージャーさんの信頼も落ちて結果的に依頼ももらえないようになってしまいます。

病院でのリハビリ以上に訪問先でのニーズは多岐に渡ることが多いです。まずはそのニーズにきちんと答えることが大切です。治療を期待している人、福祉用具について新たに提案して欲しい人、どこに何を聞けばいいかわからない人、様々です。多くのニーズに適切にこたえることが断られないためには大切になります。

こんな事で訪問を断られた(終了)となった

訪問が終了になるのは様々ですので、私が知っている終了の例を書きます。

・遅刻など時間が守れない
これは苦情や相談としても非常に多いケースです。交通事情等で遅れることは仕方がないので、遅れそうになる際には早めに連絡することが大切です。

・他の曜日に来ているAさんと変わって欲しい
これも訪問で多い話で、他の曜日に行っている療法士と比べられることで終了になるケースです。このような話が出た際には、自分にはないものを他の人が持っているわけですから、原因をきちんと考えて上司と相談するなどして改善しましょう。

・家族さんより「本人と合ってないようなので変えて欲しい」
このような話も多いです。具体的ではないので対処が難しいですが、接遇面に問題は無いのか、リハビリが長期になりマンネリ化していないか等自分自身の訪問のあり方を再検討する必要があります。

ここで大切なことですが「訪問をいつまでも終了させない」これもよくないことです。ある一定の目標を達成したり、デイサービスや他の社会資源に繋げることが可能な利用者さんがいらっしゃれば、それを提案して訪問でのリハビリを終了させるのも大切なことです。適切なサービスの終了や移行はケアマネさんに必ず評価されます。そうすることで、事業所としても新たな依頼に繋がることになるでしょう。

動線を気にしすぎない

訪問件数を増やすためには、訪問先の動線はとても大切です。1回の訪問40分間に対して、移動に30分以上かけていてはなかなか件数を増やせません。しかし、動線ばかり気にしていてもなかなか件数は増えません。
訪問の仕事を開始した直後などは特に動線をあまり気にしないでどんどん仕事を受ける方が良いでしょう。利用者さんによっては後々時間や曜日の変更が可能な方もいらっしゃいます。利用者さんやケアマネさんとの関係が築けてから、上司に相談して動線について考えるのも一つの方法だと思います。

まとめ

訪問件数によって給与の変動があることはメリットでもありますが、件数に縛られて働いてしまうのはデメリットと言えます。基本的には、いかに利用者さんを中心に考えることで徐々に訪問件数はついてくるものだと思います。自分なりの利用者さんやケアマネさんとの関係の築き方を学びながら働くのも訪問の楽しみだと思っています。