福士用具には電動式のものも多く、停電に対する準備は重要です。

今回は、停電時にも安心して用具ができるよう、必要な知識や準備についてお話していきます

 

介護ベッド

電動式でまず思い浮かぶといえば、使用されている方も多い電動ベッドでしょうか。

以下は、公益財団法人テクノエイド協会のHPにある、『ヒヤリ・ハット事例検索』に載っていた事例です。

 

ベッドの背を上げている状態で停電したため、背を下げることができず、徐々に体幹が崩れて転落しそうになった事例です。

 


介護ベッドを提供されている各社では、計画停電の際、ベッドは背もたれをフラット、もしくはベッド使用者が楽な範囲で倒すよう促しています。また、転落時の危険性が少ないよう高さも下げるよう事も提案されています(立ち座りが自立している方のみ)。

ですが、当然災害による停電って急に来るものですよね。
万が一、上記事例のように急な停電があった場合、復旧の目途が不明なときは、以下のように背もたれだけを手動で倒すこともできるようになっています。

 

 

※すべてのベッドにその機能があるかわけではありませんので、各メーカーさんに尋ねてみてください。

 


 

また、対応機種は限られますが、以下のような商品もあります。

フランスベッド 緊急背上げバーFD-01

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別売りのようですが、このバーを使用することで、背上げに角度を二段階(45度と70度)に調整できます。ベッド上で食事をとられる方など、用途に応じて調整できるのは便利ですね。

パラマウントベッド スマートハンドル

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こちらはパラマウントベッドの中でも一部の機種に付属されている機能のようです。

背上げ、膝上げ、ベッドの傾斜を、レバーを回転させることで調整できます。こちらは使用者がベッドに乗ったまま使用できますし、細かい調整も可能なので、停電時の事が心配な方は一番良い機能かもしれませんね(高さ調整は不可)。

エアマットレス

停電で一番困るものというと、私はまずエアマットレスが思い浮かびます。

徐々に空気が抜けて『底づき』してしまうなんてことになると大変です。

でも、私が心配するくらいですから、各社停電に対する対策機能はばっちりです!

 

停電対策機能付きの『ケープ社製ビッグセルインフィニティ』は停電と同時に特殊なバルブがエアセル内の空気漏れを自動で遮断し、マット内圧を14日間保持するようです。『モルテン社製のステージア』はエア層の下にウレタン層があり空気が抜けたとしても底着きを防止してくれるようなものもある。

 

上記のような機能がないエアマットレスは、停電後そのままにしていると徐々に空気が抜けていきます。そこで以下のようにチューブを折りたたみテープでしっかり固定することで、長く使用することができます

 

 


対策をしないと数時間((1~8時間)で抜け切ってしまいますが、折り曲げる事によって、底づきするまで2~7日間と大幅に延長する事が出来ます。

電動車椅子

前回、お話しした日常備蓄のような考え方になりますが、使用した後はすぐに充電するようにしましょう!
また、予備バッテリーを準備しておくのも良いですね。予備バッテリーは介護保険での『付属品の貸与』ということでレンタルが可能です。しかし、ケアプランに組み込まれている必要がありますので、予備バッテリーを検討されている方はまずはケアマネージャーさんと相談しましょう!

 

このように、いろいろ停電を想定した機能はたくさんあり、その他の商品に関しても、いろいろ対策を取られています。
まずは、取扱説明書を確認し、ご自身が使われている商品の機能を把握することが大切だと思います。
わからないことがあれば業者さんに確認してみるようにしてください!