作業療法士の河原です。理学療法士(PT)作業療法士(OT)言語聴覚士(ST)に関わらず、医療介護の現場でよく話題になる話です。患者さんや、利用者さんに対して敬語を使うかどうかですが、おそらくほとんどの方が基本的には敬語や丁寧語で話すことを基本としているのではないでしょうか?

しかし、入院期間が長くなり仲良くなった患者さんや、リハビリ中に指示をする際(「足を前に出して」など)についついいわゆるタメ口となる方がいるようです。

結論から言えば私は「基本的に全て敬語(丁寧語)で話します。」ので、今回はなぜ敬語や丁寧語で話さないといけないか書いてみようと思います。

敬語を使うことは相手を不快にさせない

敬語というのは、字のごとく相手を敬う言葉で、丁寧語というのは丁寧に話すということです。そこには相手を不快にさせる要因は基本的にありません。逆にタメ口で話すということは相手に対して、敬う気持ちがなかったり丁寧に話そうという意図がないと取られてしまう可能性があるわけです。不特定多数の人と接しているわけですから、相手のタメ口に対しての考え方、敬語に対しての考え方は様々です。療法士自身の考えではなく、その方がどのような考えでいるかはわからないわけですので、言葉選びは慎重になります。また、お金という対価を貰いながらサービスを提供している以上、医療や介護というものはサービス業です。そのため、「相手を不快にさせない」という最も基本的なことを守ることが大切だと考えます。

療法士側の敬語では距離感が遠い等の意見

たまにこういった意見を医療従事者や、介護関係者から聞くことがあります。私自身は「そんなわけないやん」と思ってしまします。敬語や丁寧語でも、親身に対応すれば信頼関係も築けますし、敬語や丁寧語でもフランクな話をすることもできますので、タメ口でなければ親密な距離感を持てないというのは、「自分自身のスキルが低い」と言っているようなものです。

自分の家族が病院でタメ口を使われているという感覚

私自身が思うのは、自分の祖父や祖母が入院していた場合、療法士にタメ口で話されていたらきっといい気分にはらないだろうなということです。つまり、万が一療法士と患者さん自身がタメ口を良しとしていても、その周りにいる人たちがよく思わない可能があることを理解しておくべきだと思います。療法士自身、自分が病院の「顔」であるという認識は薄い方が多いようですが、様々な場面で人は評価されています。病棟の廊下ですれ違う人、リハビリ室にお見舞いに来ている人、そんな人たちの多くは、患者さんに対してタメ口で話しているということに好感は持たないでしょう。

基本敬語で話しますという人

療法士を含め医療従事者や介護に関わる人で「敬語、丁寧語は使いません」なんて人はほとんどいないと思います。私が療法士の面接で接遇の話をする時でもみなさん「基本敬語で話しています」と言います。

しかし、実際患者さん、利用者さんの前になると「痛くない?」「そうなんやね」など言葉の端々にタメ口が出ています。そんな療法士に「さっきタメ口で話してましたよ」と伝えると多くの療法士が「え?気づいていませんでした」と答えます。意外と自分は完璧に話しているつもりでも、タメ口って出ているものなのかな。と思います。

まとめ

今回は敬語について一方的な意見を書きました。言葉の話し方というのは、人それぞれなのでタメ口で話す人を全否定しているわけではありません(私の働くステーションでは駄目ですが、、、)。敬語に対していろんな考えを持っている人がいるという事や、意外と敬語や丁寧語をきちんと使うのは難しい(ついついタメ口が出る)ことを知ってもらえれば幸いです。