こんにちわ。みつるです。

『転倒予防は足下から!?』シリーズの2回目です。
転びにくい靴選びのポイントをお話ししたいと思います。

履物と転倒に関する調査

東京都生活文化局消費生活部生活安全課が平成26年9月に『ヒヤリ・ハット調査 「シニア世代における衣服・履物の危険」』として、60歳以上の男女3000人を対象にしたアンケート調査を行われています。

上記データは、履物を着用していたことで転倒した、 またはしそうになったと回答した人の履物種類別のデータです。
履物を着用していたことによって、転倒した・しそうになったと回答した人は1,234 人で、ヒヤリ・ハットや危害経験が最も多く発生していた履物は「サンダ ル(つっかけ)」で 490 人(39.7%)、次に「スリッパ等室内履き」が 384 人(31.1%)と、「サンダル・スリッパ」が上位1・2位を占めていました。しかし、3位にスニーカーも入っていますね。
転倒とは日常何気ないときに起こるもので、他の要因も深く関わっており、靴の形状が転倒の原因とはなかなか言えませんが、一つの要素として、考慮が必要だと思われます。

転倒の状況

↑これは、先程の調査で、履物が原因の転倒に関して、事例別に分けられています。これでもわかるように転ぶ原因は次の3つが多くを占めています。一つ目は『滑った』、次に『つまずいた』、そして最後3つ目が『ぬげた』です。

滑った

雨の日、外出した際、タイル等の上で滑ったことはありませんか?
お元気な方でも路面の状況が悪かったりすると、つい滑ってしまいますよね。
あたりまえなんですが、滑らないための簡単なポイントは、靴底が滑りにくいものにすることです。
ただし、すり足で歩かれている方には滑りにくい素材ではかえって『つまずく』ことにつながる恐れがありますので注意してください。

つまずいた

最後につまずかないためには、靴先の部分を少し高めに持ち上げると良いです、
しかし、あまり高いものだと重心が後ろに下がるため、後方へ崩れやすい人には注意が必要です。

脱げた

スリッパやサンダルはやはり脱げやすいですよね。また、靴のサイズが合っていないと、靴の中で足が横にずれるなどしてふらつく原因となります。踵部分を押さえる『ヒールカウンター』がしっかりしていれば、横へのずれ防止につながります

以上のことを踏まえて、靴を選ぶ際には、以下の箇所に注意してみましょう

靴を選ぶ際のポイント

①トゥスプリング(靴底先端から床までの距離)

少し上に上がったもの。高さが低いとつまずきの原因となります。
ヒールの高さ等によって変わりますが、8~10mm程が適当と思われます。

②トゥブレイク(靴底の柔らかさ)

蹴りだす足の動きに合わせて曲がる、適度な弾力と硬さがあるもの。
目安としては、靴底を曲げてみて、前から約1/3のところで曲がるくらいのものです。

③ヒール

低めで柔らかすぎないもの。
かかとの高さが2.5cm以上になると転倒のリスクが高くなるという研究があります。

④ヒールカウンター

かかとをしっかり包み込み、指で押しても曲がらない程度の硬さがあるもの。
ここがしっかりしていると、靴の中での足の横ズレ防止効果があります。

⑤甲の部分

紐もしくは、ベルト。足部の前ずれを防ぐため、足背基部でしっかり固定が出来てるもの。
紐でしっかり固定されると、縦アーチが上昇する効果が期待されます。

 

自身にあった靴を選ぶのは大事なことですが、使用者がどのような状況や環境で転倒のリスクが高いのかを判断するのも重要です。固定性がしっかりしている分、靴の着脱が行ないにくいなんてことも考えられます。

次回は、履いた後の確認についてお話しさせていただきます。