こんにちは、だいすけです。

マラソンシーズンですね。自分自身の目標として、1年に1回はフルマラソンに出場すると決めて3年が経ちます。2年連続で東京・大阪と出場出来ましたが、今年は神戸・大阪ともに抽選から外れてしまいました。

なので、今年は淀川で開催される寛平マラソンに出場する予定です。10kmです。フルマラソンに比べたら、、、と軽い気持ちでいますが、体重が70kgを超えている今、少しビビっています。

そこで先日、職員のみなさんと集団練習を行いました。5kmです。久しぶりに走ったので、足はもちろん、胸に疲労感が出ました。でも気持ちいいです!!なにより、みんなと練習出来るというのはいいですね。マラソンはどうしても一人での練習が増えますので、こうして仲間と一緒に練習できるのはモチベーションも上がりますし、いいことです。

今回も前回からの引き続きで、シリーズ「理学療法士・作業療法士のみなさ〜ん!!正しく言葉使っていますか??」の内容でお話させていただきます。今回は第2弾「リハビリテーションの定義」です。

前回は、リハビリテーションという言葉の語源についてお話しました。リハビリテーションという言葉は大戦から世界的に普及していったんでしたね。

では、今回はその言葉の定義を見てみましょう。

リハビリテーションの定義 世界ver

まずは世界における定義をみてみましょう。

・世界保健機構WHO

「リハビリテーションとは、医学的、社会的、教育的、職業的手段を組み合わせ、かつ相互に調整して、訓練あるいは再訓練することによって、障害者の機能的能力を可能な最高レベルに達せしめること」(1968年)

今から50年ほど前、WHOは以上のように定義しました。
医学的、社会的、教育的、職業的手段の組み合わせ、という部分がポイントです。

「リハビリテーションは、能力低下やその状態を改善し、障害者の社会的統合を達成するためのあらゆる手段を含んでいる。リハビリテーションは障害者が環境に適応するための訓練を行うばかりでなく、障害者の社会的統合を促すために全体としての環境や社会に手を加えることも目的とする。そして、障害者自身・家族・そして彼らの住んでいる地域社会が、リハビリテーションに関するサービスの計画と実行に関わり合わなければならない」(1981年、国際障害者年)

それから10年ほど経って国際障害者年には上記のように定義されました。より詳しくなりました。目的が明確になりましたね。障害者の社会的統合が目的です。

「リハビリテーションとは、身体的、精神的、かつまた社会的に最も適した機能水準の達成を可能とすることによって、各個人が自らの人生を変革していくための手段を提供していくことをめざし、かつ、時間を限定したプロセスである」(1982年、国連総会)

国際障害者年の翌年、国連総会で上記のように述べられました。時間を限定したプロセスである、というところがポイントです。

・第14回世界リハビリテーション会議

「リハビリテーションとは、障害を持った個人を援助し、可能な限りその機能を発揮させるように、そして社会の中にインテグレート(適応・統合)させるように、医学的、社会的、教育的、職業的な発展を組み合わせて実行する過程である。」(1980年)

以上が世界におけるリハビリテーションの定義です。小難しい言い回しで理解が困難です。ただ言えることは、リハビリテーションは機能訓練のみを指す言葉ではなく、もっと広い意味があるということですね。

リハビリテーションは障害者が環境に適応するための訓練を行うばかりでなく、障害者の社会的統合を促すために全体としての環境や社会に手を加えることも目的とする。

という部分に象徴されます。そして、現代においては理学療法士等がリハビリテーションを担う職業だと思われがちですが、定義においてはそうでもなく、

障害者自身・家族・そして彼らの住んでいる地域社会が、リハビリテーションに関するサービスの計画と実行に関わり合わなければならない

とあります。

そして、もう一つ注目すべきは、4つの分類。1968年、WHOの定義の中でリハビリテーションは4つに分類されました。医学的、社会的、教育的、職業的、です。

①医学的リハビリテーション

「個人の身体的機能と心理的能力、また必要な場合には補償的な機能を伸ばすことを目的にし、自立を獲得し、積極的な人生を営めるようにする医学的ケアのプロセス」

②職業リハビリテーション

「職業指導、訓練、適職への就職など、障害者がふさわしい雇用を獲得し、または職場に復帰することができるように計画された職業的サービスの提供」

③教育リハビリテーション

「障害のある自動や人の能力を向上させ潜在能力を開発し、自己実現を図れるように支援することを目的として、学齢前教育、学齢期教育、大学・大学院などの高等教育、じゃ怪人を対象とする社会教育や生涯教育なども含む、ライフサイクルを抱合する幅広い教育活動」

④社会リハビリテーション

「社会生活力を高めることを目的としてプロセス。社会生活力とは、様々な社会的な状況のなかで、自分のニーズを満たし、一人ひとりに可能な最も豊かな社会参加を実現する権利を行使する力を意味する」

リハビリテーションを一言で、様々な手段を駆使して社会的統合を実現する、と捉えて頂いて良いと思います。
ここまでは世界におけるリハビリテーションの定義に関してお話しました。
日本ではどうでしょう。 

リハビリテーションの定義 日本ver

 ・厚生省・厚生白書

「リハビリテーションとは、心身の障害のある者が社会人としての生活ができるようにすることである。実際には、心身に障害のある人が社会復帰職場への復帰、家庭への復帰、あるいは学校への復帰を促進することにより、身体的、精神的、社会的、職業的にその能力を最大限に発揮させ、最も充実して生活が出来るようにすることを目的としている。」(1965年)

「リハビリテーションとは障害者が一人の人間として、その障害にも関わらず人間らしく生きることが出来るようにするための技術及び社会的、制作的対応の総合体系あり、単に運動障害の機能回復訓練の部分を言うのではない。」(1981年)

さあ!!ここで出てきました、重要な文言。

「単に運動障害の機能回復訓練の部分を言うのではない。」

世界の定義の項でも触れましたが、リハビリテーションは機能訓練を指す言葉ではないと、ここでも出てきました。この文言を掲げて、現在のリハビリテーションという言葉の使われ方を批判する方々多いですね。

定義のなかで大切なことは?

ここまで世界と日本における定義を書いてきましたが、私が考える重要なことは5つ。

・リハビリテーションは4つに分類される

・単に機能訓練を指すものではない

・社会的統合を目指している

・理学・作業療法士など職種の名称は一切出てこない

・時間的に限定されたプロセスである

リハビリテーションって、やらなければならないと限定された職種はないんですね。だれがやってもいいんです。逆に言えば、誰でも出来るんです。というか、職種を挙げれば何百にもなります。

日常生活でよく使われる「リハビリ」という言葉、すごく奥が深いということが定義を見ることでわかるかと思います。

ある日、カンファレンスで理学療法士が担当している対象者の申し送りを行う際、「リラクゼーションを中心にリハビリします。」と説明がありました。初めてこの説明を聞いたとき私の頭の中は「???」でした。理解するのにすごく時間がかかりました。このブログの第1弾、第2弾を読んで頂いた方には、このときの私の気持ちをよくわかってくれると思います。

100歩譲って、対象者本人やご家族に対しての説明なら致し方ないでしょう。しかしながら、“リハビリテーション専門職” と呼ばれる職業のスタッフが、“リハビリテーション専門職”の前でこの説明はいただけません。

次回、理学療法士・作業療法士のみなさ〜ん!!正しく言葉使っていますか?? 第3弾(最終回)は「言葉とTPO」というテーマでお話しようと思います。