こんにちわ。みつるです。

今回は、前回記載したトランスファー方法に関して、もう少し詳しく書いていきます。

これまでの記事はこちら

トランスファーボード編その①【はじめに】トランスファーボード編その②【使用方法】

 

ボードは摩擦を軽減させる

これまでお話してきたトランスファーボードは、座面と接触している部分の摩擦力を減少させることで滑りやすくなり、座ったまま移乗する事ができる商品です。

 

以下は、摩擦に関しての法則です。

二つに物体間に働く摩擦力は,その面に作用する垂直力 N に比例する.

すなわち F=μN である. 比例計数の μ を摩擦係数という.

 

つまり、摩擦が起こる原因は2つあり、①面同士を押し付ける力(水平の床でいえば物体の質量)、②面の粗さ(ざらざらさ)によって摩擦力が発生するという事です。当たり前ですが、物体の質量が重ければ重いほど、また接触する面がざらざらしているほど、摩擦力が高くなるということです。

 

では、摩擦に関し、ボードでの移乗で考えてみましょう。

①面同士を押し付ける力⇒体重、②面の粗さは座面(ベッド・車椅子、ボード)となります。では、座面と接触している臀部で一番重さがかかるところはどこでしょうか。それは、坐骨です。以下の写真の赤い○で囲んでいる場所ですね。ご自身の両手をお尻の下にいれて座ってみていただければ、ゴリゴリした骨が感じられると思います。

 

圧が最もかかっているところ箇所がいちばん摩擦力の大きいところとなるため、ボードは必ず坐骨にかかるように意識してください。

 

被介護者の動き

では被介護者の動きや介助方法をわかりやすくするため、2種類の写真を用いて説明していきます。左が後ろからの写真、右が介助者を省いた被介護者のみの写真です。

※見やすいようにベッドと車椅子の位置を横並びに変えています。また、被介護者には動きがわかりやすいよう大げさにしてもらっています。前回の記事と同じ順番で書いていきますので、照らし合わせてみていただければ幸いです(②はボードの位置ですので割愛させていただきます)。

  • 準備

 

  • ボードの差し込み

左坐骨へ体重移動させ、右の坐骨を浮かせ、ボードを差し込みます

 

③ 移動【前半】

ここから滑らしていきますが、今両方の坐骨に体重がかかっている状態にあります。よって、このまま移動させると左の坐骨と座面との摩擦力が高い状態にありますので、右の坐骨に多く体重がかかるよう体重移動させます。

 

④ 移動(中盤)

③の姿勢のままボード上を滑らせていきます。左手は体を支えて、右手で骨盤を押し、右坐骨を滑らせていくような感じで介助します。

 

⑤ 移動(後半)

ボードは移乗後抜きやすいよう、車椅子座面の半分くらいまでしかありません。ですから、このままボード上を滑らせていくと、右の坐骨がボードから外れ座面と接触することにより摩擦力が増加してしまい、奥まで座らせることができません。

よって、右の坐骨がボードから外れる前に、体をまっすぐに戻し左の坐骨へ体重移動させます。そして左坐骨を滑らすように右手で骨盤を押し込むとお尻を奥まで入れることができます。

 

⑥ ボードを抜く

被介護者を右に傾け左の坐骨を浮かし、ボードを引き抜きます。

 

⑦ 完了

 

トランスファーボードの使い方、なんとなくイメージいただけましたでしょうか?

まずは、どんどん練習してみてください。

次回は、一般的に良く使われているトランスファーボードを数種類比較してみて、違いを比べてみたいと思います。