作業療法士の河原です。今回は療法士の給与について、データを見ながら思うところを書いてみようと思います。

理学療法士等の年収実態

平成27年賃金構造基本統計調査によると理学・作業療法士、言語聴覚士(理学療法士等)の平均年収は405万円です。

対して日本全体の平均年収は420万円。男性に限って言えば日本全体の平均年収は520万円です。こうしてみると理学療法士等は高い授業料を払い、国家試験に受かって取った資格にしては「給与が少ない」と感じる人が多いのも仕方ないですね。しかし、療法士の平均年齢は31.5歳と若く、希望を持つなら平均年齢が上がることで今後平均年収が高まるとも考えられます。

 平均年齢年収額
理学療法士31.5歳405万円
給与所得者全体45.6歳420万円
男性給与所得者45.4歳520万円
女性給与所得者45.8歳276万円

年収を中央値からも考えよう

平均値と中央値は別物です。
中央値とはあるデータを小さい順番に並べた時に、真ん中にくる数値です。

年収が100万円、200万円、400万円、600万円、800万円

と5人の人がいる場合には、この5人の年収の中央値は3番目の400万円です。
この5人の年収の平均値は全てを足して5で割る数字なので、420万円です。
仮に年収800万円の人が大企業の社長で1億円稼いでいるとします。

すると、100万円、200万円、400万円、600万円、1億円

となり、平均値は2260万円です。中央値は変わらず400万円です。
年収のように、ある一定の人が桁違いに大きい数字がある場合には、平均値より中央値の方が現実的な数字とも言われています。
ちなみに、日本人の年収男女合計の中央値は352万円、男性は456万円です。療法士の年収の中央値は出ていませんが、療法士として桁外れに稼いでいる人はほとんどいない(夢がないけど)はずなので、平均値と中央値の差は少ないはずです。

中央値を見てちょっとほっとした療法士の方も多いのでは?

理学療法士等の年収年齢別(ちゃんと給与上がるの?)

年齢年収月給ボーナス
20~24歳268.5万円17万円67.1万円
25~29歳334.4万円21万円83.6万円
30~34歳367.4万円23万円91.8万円
35~39歳419.2万円26万円104.8万円
40~44歳471.0万円29万円117.8万円
45~49歳527.5万円33万円131.9万円
50~54歳565.2万円35万円141.3万円
55~59歳541.7万円34万円135.4万円
60~64歳381.5万円24万円95.4万円

※平均年収.jpより引用

こうやって見ると、「療法士って若いころは給与低いけど年齢を重ねるごとに給与がきちんと高くなる。」ように見えますが、、、現役の療法士ならそうは思わない人もいるはずです!!必ずしも全ての法人で昇給が十分にあるわけではないいんです。

じゃあどうやったら給与が上がるのか??

それは転職昇進のどちらかです。

転職

新卒療法士の多くは病院で働きます。そして多くの病院は給与が低いです。でも、病院は勉強ができるので給与が低いのを承知で病院勤務を選びます。それでいいと思います。勉強はできていいのですが、結婚などを意識したときに気づきます「今のままの給与では結婚できない」と。男性・女性に限らず20万前後の給与で生活するのは困難です。そんな時に「月給30万円」の求人を見れば、心が動いて当然です。こうやって転職して年収を上げる人が8割くらいではないでしょうか?

昇進

理学療法士課長、作業療法士課長、言語聴覚士課長それを統括するリハビリ部長など。施設なら、施設長をしている療法士さんもいますね。法人内のキャリアアップはすればするほど療法士の仕事はしなくなるイメージです。管理職と仕事としては、新人の教育、他部門との連携、他事業所との連携など。療法士としての仕事を続けたいがために昇進の話を断る方もいらっしゃいます。リハビリ部門の長や、施設の長になれば年収600万円以上もらっている人も少なくはないでしょう。その600万円を高いと見るか、低いと見るかは人それぞれですが、、、療法士の昇進は全体が若い分「今は」昇進も早いです。30歳前後で役職についている療法士も多くいます。40歳くらいになればベテランと呼ばれ部長職についている方もいます。なので、同法人で働いていてもチャンスが無いわけじゃないんですが、目先(?)の給与の低さに我慢できなくて転職を選ぶ人が多いですよね。昇進は実力とコネもいりますしね、、、

今後も療法士の給与や就職の状況について書いていこうと思いますのでよろしくお願いします。