こんにちは、だいすけです。

先日、大阪国際空港で行われた「雪まつり」へ行ってきました。会場には秋田県から「かまくら」と「なまはげ」が来ていました。長野県出身の私としては非常に懐かしくかまくらを見ていました。なまはげは想像していたよりも恐ろしく、子供でなくても泣いてしまうな〜と思いました。それと、各市のマスコットキャラクターも来ていました。中でも大阪府池田市の「ふくまるくん」がダントツで可愛かったです。長野県の「アルクマ」も相当かわいいと思っていましたが、ふくまるくん、なかなかやります。ウォンバットがキャラクターのもとになっているんですね!!それはちょっと驚きです。

前回は、名称独資格と業務独占資格のお話(理学・作業療法士は名称独占?業務独占?どっちなの??)をしました。今回は法規から少し離れて、「言葉」という大きなテーマでお話をすすめてみようかと思っています。
言葉の中でも我々の職種に馴染みのある、リハビリテーションという言葉の使われ方についてお話します。「リハビリテーションとは?」「リハビリテーションって一体何だ!?」理学療法士や作業療法士であれば、一度は考えたことがあるのではないでしょうか?この話題で酒を酌み交わす方もいらっしゃるのでは?「お前はリハビリテーションについてなんにもわかっていない!!」なんて上司や先輩に怒られたことがある方もいらっしゃるのでは?
リハビリテーションという大きなテーマで文章を書いてみると、やはりボリューム満点になってしまいました。なので、今回はシリーズとして3回に分けます。

シリーズ「理学療法士・作業療法士のみなさ〜ん!!正しく言葉使っていますか??」
第1弾「リハビリテーションの語源と歴史」です。

最近よく聞く「リハビリ」という言葉

「リハビリ」という言葉、よく聞きますね。病院などの医療機関で、介護施設や在宅で、またテレビやラジオなどから。理学療法士や看護師さんが患者さんに「さあ!リハビリの時間ですよ!!」とか、在宅で理学療法士などが「リハビリに参りました、○○です。」など、よく聞きます。先日ニュース番組でニュースキャスターが「社会復帰のためのリハビリがものすごく進化しているんです!!」と言っているのを聞きました。
このように日常で聞かれる「リハビリ」という言葉。本当に正しい使い方なのでしょうか。そして、「リハビリ」という言葉を使う方々は、言葉の持つ意味、歴史的な背景、そして、現代社会における言葉の意味を正しく捉えているのでしょうか。

まずはリハビリテーションという言葉の語源を調べてみましょう。

リハビリテーションの語源

リハビリテーションはラテン語の「habilis(ハビリス)」という「適した、ふさわしい」という意味の形容詞を語幹とした言葉です。「habilis(ハビリス)」聞いたことがある方もいらっしゃるんじゃないでしょうか?
そうです、ホモ・ハビリスです。ホモ・ハビリスは、240万年前から140万年前まで存在していたヒト属の一種で、猿人と原人の中間的な段階だそうです。ホモ・ハビリスは「器用なヒト」という意味もあるようですね。さらに、人間にふさわしい、という意味でも用いられ、さらに適応や有能、役立つ、生きるなどの意味も含んでいるようです。

「rehabilitation」を分解すると、「re」、「habilis」、「ation」となります。
「re」はメールの返信などで身近だと思います。「再び」と「再度」といった意味ですね。
「ation」は単語の語尾で使われることが多く、「結果」とか「〜の状態にする」といった意味があります。

ということは、「rehabilitation」は「再び適した(ふさわしい)状態にする」と訳せます。

リハビリテーションという言葉から、ホモ・ハビリスをイメージすることはなかなか容易ではありませんね。言葉の奥深さを感じます。初めてリハビリテーションという言葉を用いた人はどんな人なんでしょうか?どんなセンスしているんでしょうね。考えているとなんだかワクワクします。そして、歴史のロマンを感じます。

では次にリハビリテーションの歴史についてお話します。

リハビリテーションの歴史

リハビリテーションという言葉が最初に登場するのは中世ヨーロッパでした。当時は、「身分・地位・資格の回復」「破門の取り消し」などの意味で使われていたようです。中世ヨーロッパの方が、ホモ・ハビリスをイメージして、リハビリテーションという言葉を思いついたのですね。

聖女ジャンヌ・ダルクの「リハビリテーション裁判」が有名ですね。ジャンヌダルクは、1431年イギリス軍の手に落ち、宗教裁判の結果「異端」と宣告を受け破門され火あぶりの刑に処せられました。ところが、それから25年後、フランスの王シャルル7世の勝利とともに、再審が行われました。その裁判で、ジャンヌ・ダルクに対する異端であるという宣告が取り消され、さらに、破門が取り消されました。この再審のことを歴史的に、「リハビリテーション裁判」と呼ばれています。

はるか昔のローマでは、地位や名誉の挽回や復権という意味でリハビリテーションという言葉が使われていたのですね。勉強になります。ボクはミラ・ジョボビッチという女優が映画フィフス・エレメントに出演したときから好きなので、ジャンヌ・ダルクは身近に感じてしまいます。

そして時は経ち、第1次世界大戦。大戦中のアメリカで、リハビリテーションという言葉が医学の世界で初めて用いられました。戦争で負傷した兵士の回復のためにリハビリテーションが行われていたそうです。この当時のリハビリテーションは、一人前の人間として社会に戻ること、主に職業復帰のことを指していたようです。

大戦を中心に考えると、大戦以前は地位や名誉の挽回や復権という意味でリハビリテーションという言葉が使われていました。そして、大戦後は医療的な意味でリハビリテーションという言葉が使われていました。

世界的には大戦を境にその重要性が普及したのです。

こうして歴史的にリハビリテーションを見てみると、「権利・名誉・資格の回復」と言う人間の価値、もしくは尊厳に関わるような重大な意味を持つ言葉であることがわかります。

昔の意味のまま現代でリハビリテーションという言葉を使ったら?

大昔のままの意味で現在もリハビリテーションという言葉が使われていたら大変なことになります。
・理学療法士や看護師さんが患者さんに「さあ!リハビリの時間ですよ!!」
→「さあ!!失われた名誉を回復しにいきましょう!!」

・在宅で理学療法士などが「リハビリに参りました、○○です。」
→「破門の取り消しに来た、○○です。」

対象者は相当怒るでしょうね!!「名誉は失われてないぞ!!」「破門なんてされてない!!」クレームの嵐です。

さて、今回はココまでとさせてください。
長文でしたのに最後まで読んでいただいてありがとうございます。

次回は、
シリーズ「理学療法士・作業療法士のみなさ〜ん!!正しく言葉使っていますか??」
第2弾は、「リハビリテーションの定義」です。